国内最大の猛獣”クマ”を、狙いを定めて銃で撃ち、仕留める。
“究極の狩猟”とも言われる「クマ撃ち」は、最近話題の『クマ撃ちの女』という漫画で広く知られるようになりましたね。
クマ撃ちとは?クマ撃ちは危険?北海道にはどんなクマがいるの?
本記事ではこのような点について解説していきます。
この記事を読めば、「クマ撃ち」やその特殊性について理解することができますよ。
実は私たちシューティングサプライも、『クマ撃ちの女』の作中に登場しています。ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!
クマ撃ちとは?
遠くからじっと息を潜め、獲物が止まった瞬間にクマを撃ち抜く。
「クマ撃ち」とは、その名の通りクマを猟銃で狙撃し、倒す者のことを指します。ようするに「クマの狩猟者」というわけですね。
狩猟対象はシカや鳥などさまざまですが、クマ撃ちはクマ専門のハンターです。クマは他の獲物と比べて非常に危険が伴います。
やはりクマは危険な動物です。北海道に生息するヒグマは体長220cm、体重は200kgあります。走る速度は時速約40km。まるで軽トラックのような存在です。
ツメや歯は大きくて鋭く、クマに襲われた人の頭がボッこり凹んでしまった、という事例も。
→北海道の恐ろし過ぎる羆(ヒグマ)大事件 熊ハンティング事故の話が聞ける銃砲店のスペシャル漫画
クマ撃ちは常に命の危機に晒されているわけですが、どうして彼らは、わざわざそんな危険を冒してまでやり続けるのでしょうか。
クマの生息地はほとんどが森林ですが、特にどんぐり類が不作な年は食物を求めて行動範囲を広げます。
本来の生息地を離れて人里の方へ下るため、人と出会ってしまったり、農作物被害が出てしまうことがあります。
つまり「クマ撃ち」は、みんなの生活を守るためにも必要なのです。
クマ撃ちは特殊な狩猟
「クマ撃ち」は猟師の間でも特殊です。銃で一発で仕留める。仕留め損なえばクマは全速力走ってきます。
遠くから撃っていても気づけば目と鼻の先に。襲われる可能性が高いです。
危険性だけでなく、処理の難しさなど観点からも、ベテランだけどクマは狩らないという猟師の方も沢山いらっしゃいます。
北海道に生息するヒグマ
『クマ撃ちの女』の舞台でもある”北海道”に生息するクマ、「ヒグマ」について解説します。
ヒグマの分布
ヒグマは北半球に広く生息するクマの一種で、大型の哺乳類としては、きわめて広い分布域を持つ動物として知られています。
ヒグマは、ツキノワグマ同様アジア大陸に起源を持ち、その後2つの系統に分かれたと考えられています。
日本のヒグマは、北海道の全域に生息しています。本州や九州には生息していません。
ヒグマの化石が本州で見つかっており、数万年前には、本州にも生息していたとされています。
この時代に本州では、ヒグマとツキノワグマが同じ生息地を共有していました。
しかし、氷河期が終わり、地球が温暖になって本州の植生が変わると、その変化についていけず、本州に生息していたヒグマは絶滅したと考えられています。
あるいはツキノワグマとの競争に敗れたのかもしれません。体格でいうと、ヒグマの方が圧倒的に大きいです。実情が気になりますね。
ヒグマの体格・特徴
環境省の資料を参考にすると、体長(鼻の先からお尻まで)は200cm~230cm、体重は150~250kgあると言われています。
オスよりもメスの方が大きい傾向があります。寿命は20~30年ほど。国内最大、陸の猛獣です。
ヒグマの食性
ヒグマは雑食性で、フキやクルミ、ドングリなどの植物を主食としています。
実は最近シカを食べているというケースが増えているようです。というのも、1990年代に北海道東部でエゾシカの数が著しく増えるということがあったんです。
シカによる農業への被害が増えたので、大量にシカの有害捕獲がおこなわれました。処理されなかった死体の肉を頬張っていたようです。
北海道に生息するエゾシカとは?
→【はじめてのエゾシカ猟】エゾシカの行動・習性とは?狩猟のコツや美味しく食べるコツも紹介
まとめ
今回は、「クマ撃ち」について解説しました。ポイントは次のようになります。
・クマ撃ちは危険で特殊
・クマ撃ちは必要な役割を果たしている
・『クマ撃ちの女』に出てくるヒグマは北海道固有の巨大クマ
ハンターって格好良い!銃を使って狩猟してみたい!どうやったら狩猟できるかな?
このように感じている方もいらっしゃるかもしれません。他のブログ記事では、実際に狩猟を始めるためのプロセスも解説しています。
よければこちらの記事も読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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