エゾシカの足跡を見分ける方法:特徴と観察ポイント

エゾシカの足跡を見分ける方法:特徴と観察ポイント

本記事では、エゾシカの足跡を見分ける方法を紹介していきます。鹿の足跡を見つけられるようになると、狩猟での大きなアドバンテージになります。

基本となる特徴から他の動物との足跡の違い、季節ごとの探し方なども紹介するので、山に入る前にぜひ事前にご覧ください。

エゾシカの足跡の特徴

エゾシカの足跡の特徴

エゾシカの足跡は縦長で、長さが7cm程度で、幅は6cm程度のものが多いです。北海道にいるエゾシカの方が、本州にいるホンシュウジカと比べて足跡が大きい特徴もあります。

ヒヅメの後ろに副蹄(ふくてい)という小さな蹄がありますが、高い位置にあるため通常足跡としては残らないことが特徴です。

前足に比べ後足の蹄の方がやや短いことが特徴で、足跡としては通常前足と後足の足跡が重なっています。

他の動物との足跡の違い

ここでは、他の動物の足跡との違いを見ていきましょう。

イノシシの足跡との比較

シカとよく似た足跡に、イノシシの足跡が挙げられます。ただし、イノシシの足跡の方がやや小さめです。

さらに、シカの足跡の方がヒヅメが細長く、副蹄が高い位置にあるため、足跡として残るのはヒヅメの跡のみです。

これに対してイノシシは副蹄が低い位置にあるため、ヒヅメのすぐ後ろに副蹄の跡が残るケースが多くあります。

クマやキツネの足跡との違い

クマやキツネと比較すると、シカの足跡は細長いためわかりやすいです。

クマは縦に長い足跡で爪の跡もついています。キツネは丸く小さな足跡なので一目でわかります。

季節別の足跡観察ポイント

季節別の足跡観察ポイント

ここでは季節ごとの鹿の足跡の観察ポイントを紹介していきます。

冬季:雪上の足跡

雪上でのシカの足跡はくっきりと残るため発見しやすいです。

ただし、雪の上だと足が沈むため、副蹄の跡がついている可能性があります。ヒヅメの長さを見ながらシカのものかどうかを判断しましょう。

春・夏:泥や湿地での足跡

泥や湿地でのシカの足跡も発見しやすい痕跡の一つです。この場合、平地であれば副蹄がつく可能性が低いため、比較的特定しやすい傾向があります。

また、雨の降った日の翌日なども地面がぬかるんでおり、鹿の足跡を探しやすくなります。

秋:落ち葉が多く足跡を探すのが困難

秋は落ち葉が多く、鹿の足跡を探すのが難しい季節です。この季節は足跡から探すよりも音や他の痕跡から探す方が有効な場合もあります。

代表的な痕跡の一つは鹿のフンです。詳しくは以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

鹿のフンの見分け方ガイド|他の動物との違いを徹底解説

エゾシカの行動パターンと足跡

エゾシカの行動パターンと足跡

最後に、エゾシカの行動パターンから足跡を探す方法を見ていきましょう。

食事場所と足跡の関係

鹿は草食動物であり、地面から生えている下草を好んで食べます。鹿が下草を食べた場合は、スパッと切られたような跡があるため足元の草にも気を配ってみましょう。

隠れ場所にもなる森林で食事をすることを好むため、足跡が森に向かっている場合鹿が餌を求めて歩いている可能性があります。

さらに、鹿は日当たりがよく高い場所を好む傾向があるため、山の上側を歩いて斜面を見下ろしながら探すと見つけられるケースもあるため、鹿探しの際はぜひ試してみてください。

群れで移動する際の足跡の特徴

群れで移動する場合は、同じ箇所に複数の足跡が残ります。前足と後足が重なっている状態の足跡はゆっくりと歩いている状態なため、足跡を辿っていけば複数の鹿を見つけられるかもしれません。

他の動物に追われている場合などは前足と後足の重なりが少なくなるため、遠くに逃げている可能性が高いでしょう。

まとめ

エゾシカの足跡は細長く、長さ約7cm、幅約6cmが一般的です。似ている足跡にイノシシの足跡がありますが、鹿の足跡は副蹄の跡が残りにくくヒヅメが細長いため判別できます。

また、季節ごとに足跡の見つけやすさも変わります。冬は雪上にくっきり残りやすく、春・夏は泥や湿地で発見しやすいですが、秋は落ち葉で見つけにくいためフンなどの痕跡も手がかりになります。

鹿の足跡を見つけられるようになると、追跡が格段にしやすくなるため、ぜひ痕跡を探してみてください。

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