
熊の油は昔から民間療法として重宝されてきました。傷の治りを早めたり、保湿によるスキンケアで使えたりと用途は様々です。
本記事では、熊油の効能から使い方と保管方法、そしてハンター直伝の作り方まで徹底解説します。
「熊油に興味があるけれど、どんな効果があるのかわからない」
「使ってみたいけど正しい使い方がわからない」
といった悩みを解決する記事になっておりますので、ぜひご覧ください。
熊油は何に効く?熊油の効能

熊油は塗り薬のような役割を持ちます。例えばやけどや切り傷、日焼け部分などに塗ることで状態が緩和するなど、古くから猟師の間で使われてきた油です。
また、保湿効果も期待できるため乾燥肌や手荒れ、肌のひび割れなどに使うことも多くあります。
ただし、熊油の塗布は民間療法の一種です。医学的なものではないため、持病や重度の怪我などでは通院し医師の指示に従ってください。
熊油の使い方

指先に取り、患部にすり込みます。クリーム状の塗り薬に近いイメージで使えますが、やや水っぽいため机の上など垂れても問題のない箇所での使用をおすすめします。
香りについては動物油の香りがします。獣臭さではありませんが、独特の香りがするため、まずは少量塗って、においを確かめてから本格的に塗り始めましょう。
【ハンター直伝】熊油の作り方
熊油を作るには手間と1週間近く時間がかかります。内容としても細かい作業が多くなるため、まとまった時間を取れない状況では中々大変な作業になります。
具体的な手順は以下の通りです。
- 皮の内側から皮下脂肪(白い部分)のみを切り落とす
- 3cmほどのサイズに細かくカットする
- 鍋に水と熊の脂を入れて煮込む(箸でつまんで力を入れず2分割できるようになるまで煮る)
- 布でこし、固形の脂を取り除く
- 不純物を取り除く
- 鍋に入れたまま一晩冷やす
- 固形になった脂を切り分け、ゼラチンと不純物を取り除く(黄色っぽい部分と茶色っぽい部分)
- 500mlの水を入れ火にかけて脂を溶かし、溶けたら鍋のまま一晩冷やす
- 「7〜8」を脂が白くなるまで繰り返す
- 固形の脂が真っ白になったらビンに詰めて完成
この時、生肉部分が残っていると仕上がりが茶色っぽくなってしまいます。可能な限り切り分けて脂のみにしましょう。
また、可能であれば熊の内臓を覆っている網状の「網脂」を使うとより上質な熊油になります。固まった油を切り分ける時はスクレーパーやヘラを使うと切り分けやすいため、事前に用意しておきましょう。
熊油の保存方法

必ず密閉したうえで、冷蔵庫での保管をおすすめします。熊の油は酸化しやすく、蓋を開けての保存は状態が悪くなってしまうためです。
密閉していればある程度常温でも保存できますが、常温では液体、10℃以下で固体になり、指の温度で溶けるため冷蔵保存の方が使い勝手が良くおすすめです。
まとめ
熊油は、やけどや切り傷、乾燥肌など多岐にわたる効能を持つ伝統的な天然オイルです。
適切な使い方をすることで、肌の保湿や傷の回復が期待できます。ただし、あくまでも民間療法であるため、病気の治療などでは専門医にご相談ください。
保存は密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管することで酸化を防ぐようにしましょう。自然の恵みを活かした熊油を上手に取り入れ、日常生活の中でぜひ役立ててみてください。
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