熊対策には熊鈴が手軽に行える手段です。一見同じように見える熊鈴でも、形状や素材によってそれぞれ得意分野が異なります。
本記事では熊鈴の種類だけでなく、選び方についても紹介しているため、登山や渓流釣りなどを楽しまれる方はぜひ事前にご覧ください。
熊鈴の効果
熊鈴は熊に対して「人間が近くにいる」ことを知らせることができます。熊は本来臆病な動物なので、近くに人間の気配を感じると遠ざかっていくことが多いです。
そのため、熊鈴をカバンにぶら下げておくと熊との遭遇率を下げられるといえます。ただし注意が必要なのは、熊には個体差があり、音に対して恐怖を感じにくい熊もいます。100%安全というわけではないため、警戒は必要です。
熊鈴の種類
熊鈴には以下のような種類があります。
- ベル型
- カウベル型
- 鈴型
それぞれどういった特徴があるのか見ていきましょう。
1.ベル型
教会の鐘のようなベル型は真鍮製のものが多く、「チリーン」と高い音が遠くまで響く傾向にあります。
2.カウベル型
カウベル型はベル型を縮めたような形で、「カランコロン」と低い音が鳴る特徴を持ちます。鉄製のものが多いため、音はやや控え目です。
3.鈴型
鈴型はわずかな動きでも音が鳴ることが特徴です。「シャランシャラン」と高い音が鳴り、2〜3個連なっているものであれば、大きな音を立てます。
熊鈴の選び方
単独で行動する場合は「真鍮(しんちゅう)製」のものがおすすめです。高音が出やすく、遠くまで響きやすいため、より離れた位置から熊に人の存在を知らせることができます。
反対に、複数人で行動する場合は「鉄製」のものがおすすめです。音は真鍮よりも低いですが、その分森に音が吸収されにくく、また話し声の邪魔になりません。
また、軽量であることも重要です。中には100gを超える熊鈴もあり、スマートフォンと同じくらいの重さになってしまうものもあります。
なるべく軽量かつ、目的に合った熊鈴を選びましょう。
熊鈴以外の対策法
音に関していえば、ラジオやホイッスルなども有効です。ホイッスルは軽量かつ遭難時にも役立つため、カバンの中に入れておくことをおすすめします。
ラジオは、体力の消耗なく音を出し続けられるので、一人でトラッキングなどを行う際におすすめです。
まず取るべき対策は、熊に出会わないようにすること。万が一出会ってしまった時には、熊避けスプレーが有効な場合があります。詳しくは以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
まとめ
熊鈴には、熊に対して人間の存在を知らせる効果があります。
種類にはベル型、カウベル型、鈴型があり、それぞれ音の高さや響きが異なります。熊鈴を選ぶ場合は、行動する人数や熊鈴自体の重さなどに着目しながら選びましょう。
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