熊と遭遇した際に誤った行動を取ってしまうと、命を落としてしまうこともあります。
本記事では、熊と遭遇した時にやってはいけないことと、正しい対処法をお伝えし、身を守る術を知っていただきたいと思い執筆しました。
山の中で突然熊と遭遇してしまった時に、咄嗟の対応ができるようまずは知識を身につけていきましょう。
熊に遭遇したらやってはいけないこと
まず、熊に遭遇したらやってはいけないことを見ていきましょう。
背を向けて走って逃げる
熊に遭遇した時、最もやってはいけないことは、背中を向けて逃げることです。熊は逃走する対象を追いかける傾向があるため、本来襲う気が無かった場合でも背中を見せて逃げると追いかけてくる可能性があります。
大声を出して刺激する
熊と距離があり、熊がこちらに気付いたそぶりがあっても、大声を出さずにじっと様子を見ましょう。多くの場合は静かにしていると熊はそのまま立ち去ります。
大声を出して刺激をしてしまうと、熊が驚いて興奮したり、こちらに向かってくる可能性があります。また、急な動きも熊を驚かせてしまう可能性があるためNGです。
熊の目を見つめる
至近距離で出会った場合、熊の目を見つめるのは攻撃の合図と取られてしまうことがあるためNGです。
ただし、熊そのものからは目を離さないことが重要です。あくまでも熊の目は見ず、熊全体の動きを見るようにしましょう。
子熊に近づく
子熊に近づくと、親熊は我が子を守るために攻撃的になります。子熊の近くにはたいてい母熊がおり「可愛いから」と近付くと薮の中から鋭い爪が現れることも珍しくありません。
子熊単体で見かけたとしても、絶対に近付かないようにしましょう。
熊に遭遇したときに冷静に対処するための基本
次に、熊と遭遇してしまった時の対処方法を見ていきましょう。
ゆっくりと後退し熊と距離を取る
熊の様子を見ながら、ゆっくりと後退しましょう。先述した通り、絶対に背中を向けてはいけません。熊の方向を見ながら、後ずさるように後退します。
後退時には足元に枝や石などが転がっている場合があります。転倒してしまうと熊に襲われる可能性もあるため、足元にも十分注意を払いつつ後退することが大切です。
熊が去るまで待つ
熊がこちらに気付いていない場合は、熊が去るのを待つのも一つの手です。
ただし、基本的にはゆっくりと離れる方がベターです。足元が悪い、後戻りができないなど、動けない場合のみ待つようにし、それ以外はゆっくりと離れる選択をしましょう。
熊撃退スプレーを携帯する
熊がこちらに向かってくる、至近距離でばったり遭遇してしまった場合は、熊撃退スプレーを使用します。目や鼻の位置目掛けて噴射し、その後は熊から目を離さず後ずさって逃げましょう。
熊撃退スプレーについて詳しくは以下の記事で解説しています。適切な使い方や注意点も記載しているので、ぜひご覧ください。
熊と遭遇しないための予防策
最後に、熊と遭遇しないための予防策を見ていきましょう。
熊鈴や音で人の存在を知らせる
熊は本来、臆病な生物と言われています。会ってしまってからは興奮状態になり襲ってくることもありますが、危険を感じる場所には近付かないほど慎重です。
そのため、熊鈴(ベル)やラジオ、話し声などを出し続け「ここに人がいる」ということをアピールし続けると熊の方から離れていくことが多々あります。
身の安全を守るために最も効果的なのは、熊と出会わないことです。登山など山の中での行動時はできるだけ音を立てることを心がけましょう。
山林での食べ物の管理を徹底する
食べ物を置きっぱなしにしてその場を離れるのはNGです。また、匂いが強い食べ物も熊を引き寄せる原因の一つになってしまいます。
キャンプを行うのであれば、テント内で調理をしない、食べ物をテントの中に置かない、残飯は必ず持ち帰るなど注意が必要です。
まとめ
熊と遭遇してしまった場合、まずは落ち着きを取り戻すことが大切です。20m以上離れているような場合は、熊の様子を見ながらゆっくりと後ずさりします。
もし至近距離で出会ってしまい、熊が興奮状態の場合、熊撃退スプレーを使用し、防衛する必要があります。そのためにも、事前準備としてすぐに使える位置への取り付けや使用方法を熟知しておきましょう。
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