熊が増えた理由とは?増加の背景とその影響を解説します

熊が増えた理由とは?増加の背景とその影響を解説します

本記事では、熊が増えた主な理由とその背景、増加により人間にどのような影響があるかについて解説します。

近年、人里に熊が出たというニュースが多く、どの地域でも人ごとでは無い問題です。ぜひこの記事を読んで、熊の問題に少しでも関心を向けていただけると幸いです。

熊が増えた主な理由

熊が増えた主な理由

熊が増えた理由はさまざまですが、大きく以下の2つが考えられます。

  1. 環境保護と狩猟規制の影響
  2. 天敵の減少

それぞれ詳しく見ていきましょう。

環境保護と狩猟規制の影響

1966年から約30年間は、雪が残っている期間にヒグマを捕獲する「春グマ駆除」が行われていました。この30年で熊の数は激減したと言われていますが、このタイミングで絶滅の恐れから制度を廃止します。

その結果、生息数は右肩上がりで増え続けていましたが、現在の北海道では春グマ駆除が再開されています。

天敵の減少

熊の天敵はニホンオオカミ、エゾオオカミでした。日本国内のオオカミが1905年に絶滅してしまい、天敵がいなくなった熊は繁殖し続けています。

熊が増えたらどのような影響がある?

熊が増えたらどのような影響がある?

ここでは、熊が増えたら人間にどのような影響があるかを解説します。

人里への出没の増加

まず、熊の総数が増えると人里への出没機会が増加します。出没機会が増えると、怪我や死亡につながることも少なくありません。近年では山のふもとだけでなく、街中や道路上に出てくるニュースも多く報道されています。

農作物や家畜への被害

山に熊の餌が無くなると、人里に降りてきて農作物や家畜に被害が出始めます。特に餌の少ない秋は、人里では野菜や果物の収穫時期です。

熊は一箇所で簡単に餌が手に入る魅力を知ってしまうと、その場に執着すると言われています。その結果、同じ農家や地域への被害がで続けてしまうことになるのです。

例えば、北海道では2022年度に、2億7,000万円もの農作物被害が出ています。熊の出没は食料難に直結しており、無視できない問題です。

熊による人身被害のリスク

最も大きな影響として、熊による人身被害のリスクがあります。北海道では2023年に釣り師と登山客がそれぞれ別の地域で命を落としてしまっています。

全国的に見ても2024年度(4〜8月)では、被害にあった人数が58人、死者2人と多くの被害が出ているほどです。

熊増加に対して銃砲店として思うこと

最後に、私見ではありますが熊増加に対して銃砲店として思うことをお伝えします。

熊の生息地への侵入防止策

まず、熊の生息地へ立ち入らないことが重要です。とは言っても、ハイキングやキャンプを行う人たちにとってどこが熊の生息地なのか、どれが痕跡なのかを把握することは難しい場面も多々あります。

そこで、熊の目撃情報や看板などの設置により「ここは熊が住んでおり危険なエリアだ」と知っておくことで遭遇を減らせるのではないかと思っております。

当サイトでも、北海道で特にヒグマが多い地域を解説した記事をアップしました。ぜひ参考にしていただき、熊との遭遇率を下げてください。

熊出没予防のための啓発活動

「ひぐまっぷ」などは良いサービスで、熊が出没した地域をマップ上で把握できるようになっています。

このように、狩猟だけでなくレジャー目的で山に入られる方にも、熊出没予防に対する啓発活動が活発になると、被害が減ると思っています。

レジャーに参加される皆さんには、ぜひ情報をキャッチするという意識を持って、山を楽しんでいただけますと幸いです。

捕獲や狩猟

2018年に北海道で、ヒグマ駆除のため市から要請を受け一人のハンターが出動しました。市からの要請であったにもかかわらず、ハンターの射撃時に周囲に民家があったという理由で猟銃の所持許可が取り消されてしまったニュースがあります。

このニュースには良し悪しどちらの意見も耳にしますが、一つ言えることは捕獲や狩猟による駆除のあり方が問われていることです。

どうか狩猟に関心をお持ちでない方も、ハンターは無闇に狩猟をしているのではなく、熊の被害から人々を守る一助になっているということをご認識いただけますと幸いです。

まとめ

熊が増えた主な理由は、環境保護と狩猟規制の影響、そして天敵の減少が考えられます。

ここ数年で対策は練られており、春クマ駆除の再開などが実行されていますが、まだまだ農作物への被害や人身被害が耐えません。

もし熊を見かけた場合は決して近寄らず、その場を離れましょう。熊と出会ってしまった時の対処法は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

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