本記事では初心者向けの無線取り付けとして、トランシーバータイプのアマチュア無線を車に取り付ける方法を紹介します。
本来はモービルタイプという、車に取り付ける専用の物を用いて取付、運用しますが最初から車にモービル機・持ち運び用にハンディー機両方揃えるのは金銭的負担が大きいです。
ハンディータイプを取り付ける場合は大掛かりな改造を必要とせずに車載できるため、既にアマチュア無線をお持ちの方も、これから購入する方も参考にしながら取り付けてみてください。
車にハンディータイプのアマチュア無線を取り付ける際の基本知識
まず、車にハンディータイプのアマチュア無線を取り付ける際の基礎知識を学んでいきましょう。
必要な機材の準備
- 無線機本体
- シガーソケット用電源(ハンディー機の充電が間に合う間の運用なら不要)
- ハンドマイク
- 同軸ケーブル(トランシーバー側のコネクタに合うもの)
- アンテナ(同軸ケーブルに合うもの)
- 基台(取り付ける車の場所の形状に合うもの)
アマチュア無線機を使うには免許が必要
アマチュア無線機を使うには最低でも第4級アマチュア無線技士が必要になります。免許を持たずに無線機を使用すると罰金1年以下の懲役または100万円以下の罰金になることもあるためご注意ください。
車載アマチュア無線機の取り付け手順
車載アマチュア無線機の取り付け手順は、以下の通りです。
- 取り付け位置の選定
- アンテナの取り付け
- 電源の接続
- アンテナアースの確保
- 無線機本体の固定
それぞれ細かい注意点があるので、見ていきましょう。
1. 取り付け位置の選定
まずは取り付け位置の選定を行います。無線機本体をどこに取り付けるか、アンテナの基台をどこに取り付けるかを選定していきましょう。
また、ケーブルをどこに這わせるかの確認も大切です。それぞれが運転中の邪魔にならない位置にくるよう調整しましょう。
2. アンテナの取り付け
アンテナを取り付ける際は、以下の順番で行います。
- 同軸ケーブルを基台に取り付ける
- 基台を車のルーフレールに取り付ける
- アンテナの角度を調整する
車内に引き込むケーブルは、ウェザーストリップの中を通すと綺麗になります。
3. 電源と本体の接続
まず、本体側の準備をします。ハンディマイクを接続し、アンテナと接続する同軸ケーブルを繋ぎます。
本体の準備が終わったら、電源を無線機と接続してから、シガーソケットに繋ぎます。エンジンをかけて電源が入れば接続成功です。
ハンディー機の充電のみで運用する場合は、エンジンをかけずに無線機の電源が入るかを確認しましょう。
アマチュア無線機の設定と試運転
無線機の設置が終わったら、設定と試運転を行っていきましょう。
無線機の初期設定と操作の確認
初めて無線機を使う場合は初期設定と操作の確認を行います。音量の設定や運用モードの設定などを説明書に沿って行っていきましょう。
無線機の設定はやや複雑なので、事前に一度説明書に目を通しておくことをおすすめします。
試運転と動作確認
次に試運転と動作確認を行います。無線機を持った他の人と通信できるかを確認しましょう。また、アンテナを取り付ける場合走行に問題が無いかもあわせて確認しておくことをおすすめします。
ただし、無線のテストを行う場合は公共の電波を邪魔しない場所で行いましょう。詳しくは後述しますが、公共の電波を邪魔すると最悪の場合5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金になります。
車載アマチュア無線機の使用上の注意点
ここでは、車載アマチュア無線機の使用上の注意点を解説します。最悪の場合懲役や罰金になる可能性もありますので、必ずご確認のうえ無線機を取り付けてください。
電波法と運用ルールの遵守
まず、アマチュア無線は仕事では使えない点にご注意ください。
アマチュア無線は電波法令により、金銭上の利益のためでなく、個人的な無線技術の興味によって行う場合に許可されると定められています。
電波法に違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金になるため注意が必要です。
次に、無線電波の出力によっては無線局免許の申請が必要になる場合があります。具体的には出力が1Wを超える簡易無線から申請が必要になるため、無線機を選ぶ際は出力にご注意ください。
登録なしで出力の高い無線機を使用した場合も、1年以下の懲役または100万円以下の罰金になります。
電磁波による影響の注意
出力の高い無線機や、重要な無線が飛んでいる地域で無線機を使用し、公共の電波を妨害すると5年以下の懲役または250万円以下の罰金になります。
狩猟で無線機を使用する場合は市街地を避け、山の中でのみ使用するようにしましょう。
まとめ
アマチュア無線は免許が必要なものの、便利で面白いアイテムです。アウトドアはもちろん、狩猟での巻き狩りなど多くの場面で使用できます。
トランシーバー型のものであれば山中で使えるだけでなく、車載も可能かつ、比較的安価なため初めて車載する方はぜひチャレンジしてみましょう。
ただし、電波法に違反しないようにご注意ください。
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