本記事では、ライフルやエアライフルなどで使えるマウントレールについて解説します。
昔からよく使われているレールシステムから、最新のものまで幅広く紹介したのち、使い方やメンテナンス方法についてもお伝えします。
マウントレールの購入を検討しているけれど、どれを選べばいいかわからない、活用できるか不安といった悩みをお持ちの方はぜひご覧ください。
マウントレールとは?
マウントレールは通常、銃の上部や銃身下部に取り付けることで様々なアクセサリーを装備可能にするアイテムです。
アサルトライフルで使われるイメージがありますが、実はライフル、エアライフルなど日本の狩猟でも度々目にします。
では、マウントレールにはどのような種類があるのかを確認してみましょう。
マウントレールの種類
マウントレールには数多くの種類がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。
- ピカティニー・レール
- ウィーバー・レール
- M-LOKレール
- KeyModレール
それぞれ細部が異なるため、一つひとつ見ていきましょう。
ピカティニー・レール(Picatinny Rail)
ピカティニーレールは多く普及しているレールであり、エアライフル用の10mmと火薬銃用の20mmがあります。
銃の上部に取り付けるものが多く、スコープなどを積載する時に使うレールシステです。アメリカ軍の装備でも採用されており、多くのアクセサリーがピカティニーレールに対応しています。
銃に適合することが前提ですが、マウントレール選びで迷ったならピカティニーレールを選べば間違いありません。
従来はフロント部分のレールもピカティニーレールが主流でしたが、近年ではエムロックレールやキーモッドレールの登場により選択肢が増えました。詳しくは後述します。
後述するウィーバーレールとも一部互換性があり、ウィーバーレール用にアクセサリーであっても装備できることがあります。
ウィーバー・レール(Weaver Rail)
ウィーバーレールはピカティニーレールと似た形をしていますが、アクセサリーをつける凹凸の感覚がやや短いです。
ウィーバーレールとピカティニーレールはある程度互換性があります。正し、ピカティニーレール用に作られたものは上手く噛み合わない場合もあるため、選ぶのであればウィーバーレール用のものをおすすめします。
エムロック・レール(M-LOK Rail)
エムロックレールは、ナット1本で装着できる簡単さが売りのレールシステムです。銃のフロント部分に装着して活用します。また、耐久性も高く壊れにくいのも嬉しいポイントです。
好みの位置にピカティニー企画のアタッチメントを装着できるため、自分の体格にあわせてグリップをつけるなど銃をカスタムしたい方におすすめです。
ただし、比較的新しいレールシステムなので、お持ちの銃で使用できるかは必ずご確認ください。
キーモッド・レール(KeyMod Rail)
キーモッドレールは、その名の通り鍵のような穴が多くあいていることが特徴です。この穴により従来のレールシステムが抱えていた「重たい」というデメリットを解消しています。
こちらもエムロックレール同様、銃のフロント部分に装備します。レーザーサイトやグリップを積載したいけれど、銃はなるべく軽くしたい、といった方にオススメのレールシステムです。
マウントレールの使い方
ここでは具体的なマウントレールの使い方について紹介します。
スコープやドットサイトの取り付け
よく使われるのは、スコープやドットサイトの取り付けです。通常、銃のレールに取り付ける場合はメーカー専用のスコープが必要になったり、載せ替えが大変だったりと一苦労します。
しかし、マウントレールであれば対応するスコープ、ドットサイトを選べるうえに、マウントレールごと載せ替えが可能と取り回しが良くなります。
タクティカルライトやレーザーサイトの活用
フロント部分のマウントレールにはタクティカルライトやレーザーサイトを取り付ける場合もあります。しかし、これはサバイバルゲームなどで使うことが多く、狩猟ではあまり使用しません。
グリップやバイポッドの装着
フロント部分にグリップやバイポッドを装着することもあります。
バイポッドはライフル等で伏せ撃ちをする際のブレを大きく軽減してくれるため、命中率向上を図れます。特に長距離から狙撃する場合は装着しておきたいアイテムです。
グリップは立ち撃ちやしゃがみ撃ちを行う際に銃を引き寄せ肩に圧着しやすくなるため、狙いが安定します。こちらは近距離用の射撃でおすすめです。
マウントレールの選び方
マウントレールの選び方で重要なのは、銃とアクセサリーに互換性があるかどうかです。
よくある失敗に、銃と合うマウントレールを買ったけれど、スコープが対応していなかったという失敗があります。
アクセサリーを購入する際は、取り付けているマウントレール対応のものかを事前に確認してから購入しましょう。また、一部のレールでは変換アダプターをつけることで対応させられるものもあります。
初めてマウントレールを取り付ける際は、銃砲店などでご自身の銃にそのマウントレールが対応しているかを問い合わせることをおすすめします。
マウントレールの取り付けとメンテナンス
ここでは、マウントレールの取り付けとメンテナンスについて解説します。
正しい取り付け方法
よくある失敗に、片方のみはまっていることや、締め付けが甘くグラグラするといった失敗があります。どちらも猟場での脱落に繋がりますので、大切なレールとスコープを使い続けるためにも、ちゃんと締まっているか、グラつきがないかを事前に確認しましょう。
レールのメンテナンス方法
マウントレールの溝に土や汚れが溜まるとサビの原因になります。狩猟後はブラシなどで汚れを取り除くと共に、WD-40などのオイルを使いメンテナンスしましょう。
ただし、スコープを積載している場合はレンズやゴム部分にオイルがかからないようにすることと、スコープの位置やクリック数がズレないようにすることにご注意ください。
まとめ:マウントレールを最大限活用するために
マウントレールを装備できれば、銃にアクセサリーを装備できるようになります。スコープやドットサイトだけでなく、フォアグリップやバイポッドなどの装備が可能になるなど、拡張性が高くなるためおすすめのアイテムです。
ただし、銃そのものにレールシステムが対応しているか、アクセサリーがレールシステムに対応しているかの確認は必ず行いましょう。
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