猟銃の持ち運びはここに注意!違法になる取り扱いと罰則も紹介

猟銃の持ち運びは、法律で厳しく定められており、気をつけなければ違法になってしまう点も多々あります。実際に違法になってしまった時「知らなかった」では済まされないため、事前に正しい知識を身につけておきましょう。

銃の所持許可を取得する際、勉強することではありますが、つい忘れがちなこともあります。今銃を所持されていたり、狩猟をされている方も安全のために今一度ご覧ください。

猟銃の安全な持ち運び方とは?

猟銃を持ち運ぶには、まず車での運搬時にはガンケースの中に入れて運びます。

猟場につき、携行する際には道路上では銃覆い(カバー)をかけて移動しなければなりません。道路から出て、林内に入った場合はカバーは不要ですが、周囲に一般の方や車がある場合はカバーをつけておくことがベターです。

また、銃の所持許可を持っていない人が運転する車内に、銃のみを置いて外に出てしまう行為も違法になりかねませんのでご注意ください。

また、弾の話になりますが、乗り物ごとに持ち込みできる上限が決まっています。

乗り物ごとの持ち込みできる上限

乗り物上限
バス実包・空砲:50発
列車実包・空砲:200個雷管・薬莢:400個
航空機火薬:5kg(持ち込み手荷物不可)
船舶無炸薬実包・装薬薬莢・空砲:合計200個実包(狩猟・スポーツ用):400個いない無煙火薬・黒色火薬:1kg以内

猟銃の持ち運びに違反した時の罰則

ここでは、猟銃の取り扱いに関して、やってしまいがちな違反と罰則を確認していきましょう。

銃にカバーをかけずに行動を移動する

安全措置違反となり、20万円以下の罰金になります。車での移動はガンケース、携帯する際はガンカバーをかけましょう。

獲物を見つける前に装填している

こちらも安全措置違反で、20万円以下の罰金です。弾を込めて良いのは射撃直前、獲物を見つけてからになりますのでご注意ください。

銃は安全装置をかけていたとしても、衝撃で暴発する危険があります。転倒やぶつけた際に弾が出てしまうと、最悪の場合死亡事故に繋がりますので特に注意しましょう。発射機会が無くなった場合は必ず脱包(薬室も弾倉も全てです)を癖つけましょう。

正当な理由のない銃の携帯

狩猟や射撃を目的とせず、友人に見せるためや護身のためなどの理由で銃を携帯すると、2年以下の懲役または30万円以下の罰金になります。「標的射撃」の用途のみの銃でフィールドを歩いていたりも同様です。

所持許可を持たない人に銃を触らせた

銃刀法違反で5年以下の懲役または100万円以下の罰金です。これは特に重い罪かつ、しっかり気をつけないとやってしまいがちなのでご注意ください。

例外として、川や崖など、銃を渡さなければ危険な状況のみ、一時的に他人に銃を携帯してもらえます。(必ず脱包している状態かお互いで確認しあいましょう。)

走行中の自動車の中から発砲した場合

走行中の自動車の中から発砲した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

「公道」ではない場所に車を乗り入れ、停車している状態の車内からの発砲は特に縛りはありませんが、非常にグレーな案件ですので車から降りた状態で発砲(車外から車に委託しての発砲は可)を心がけてください。「公道」以外に車両乗り入れする場合は私有地の可能性もありますので地権者に許可をもらうことも忘れずに。

また、5ノット以上の速度で航行中のモーターボート上からの射撃も違反になるためご注意ください。

まとめ

猟銃の持ち運びは、車で運搬する際はガンケースに入れます。猟場に入り、携帯する場合でも、公道上はガンカバーをかけましょう。周囲に一般の方や車がある場合は、人気がなくなるまでカバーをかけておくとトラブル防止につながります。

自家用車で移動する場合は問題ありませんが、公共交通機関を使う場合、持ち込める弾の数に制限があるためご注意ください。また、銃の所持許可を持たない友人の車で狩猟や射撃に行く場合、銃は肌身離さず持っておくことが重要です。

銃の取り扱いに関する罰は重く、20万円以下の罰金や5年以下の懲役になるケースもあります。正しい取扱いの知識を身につけて、安全に狩りに出かけましょう。

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