「ジビエに興味があるけど、ちょっと怖い」
「ジビエ料理って高級なものじゃないの?」
ジビエ料理は、近年ブームを迎えており、ニュースなどで耳にする機会も増えています。
しかし、日常的に食べる機会は少なく、怖いイメージもありますよね。
そこで本記事では、ジビエについて解説します。野生鳥獣を食べる抵抗を減らすための情報を多く掲載していますので、ジビエに興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
また、ジビエは実は一般家庭でも楽しめます。簡単なレシピも記事の後半で紹介しますのでお見逃しなく。
ジビエとは、食べるために捕獲した野生鳥獣のお肉
ジビエとは、狩猟により野生鳥獣を食材として捕獲した状態のことです。一般的には、日常の食卓で見かけない野生鳥獣のお肉としての意味でも使われます。
ジビエ料理は近年特に人気で、鹿肉のステーキや猪肉のソーセージ、鹿肉を使ったラーメンなど幅広く利用されています。
近年ブームになった印象が強いジビエですが、実は大昔から楽しまれていました。
ジビエの歴史
ジビエの語源はフランス語であり、発祥もフランスだと言われています。元々は、食べる目的にかなった動物という限定的な意味で使用されていました。
元々狩猟は人類が生きていくために必要なものでしたが、家畜化や農耕により、狩猟はレジャーの一環となりました。
フランスなどのヨーロッパでは、16世紀頃に貴族・聖職者の特権となり、その際にジビエという言葉が登場しています。
日本でも江戸時代頃に鉄砲を使いイノシシやシカの肉を食べていた記録があります。そこから明治・大正に入り肉食が普及しました。
そして、2006年頃に野生鳥獣を食肉として利用できるルールが整備され、ジビエブームが到来しています。
今では高級レストランだけでなく、居酒屋でも鹿肉などを見かける機会もあるほどです。
ジビエが流行っているのはなぜ?
ジビエが流行っているのは、主に以下の2つの理由からです。
- 普段食べるお肉とは違う美味しさだから
- 野生鳥獣による被害を減らすのため
普段食べるお肉とは違う美味しさだから
ジビエは、日常の食卓に並ぶ牛肉、鶏肉、豚肉とは違った美味しさがあります。
野生動物ならではの歯応えの良さと、独特な風味は何度でも食べたくなる美味しさです。今では鹿肉などもスーパーで販売されるようになり、普及したことから多くのレシピが開発されました。
現在、実はジビエは家庭でも楽しめる料理です。興味をお持ちの方はぜひ以下のレシピをご覧ください。
農作物への被害を減らすのため
野生鳥獣による農作物への被害は深刻で、その被害額はエゾシカ(北海道のシカ)だけで、年間40億円を超えるほどです。
天敵だったエゾオオカミが絶滅し、個体数が急増、現在でもハンターが駆除しなければ増え続けてしまうのが現状です。
狩猟により獲った鹿は、料理や加工され生活の一部に取り入れられます。こういった背景から、ジビエは流行り始めました。
日本で食べられるジビエの代表的な種類
ジビエの種類は多岐にわたります。ここでは、日本で食べられているジビエの種類を紹介しましょう。
- 鹿
- 熊
- 猪
- カルガモ
鹿
最もポピュラーなジビエであり、スーパーでも見かけることが増えた鹿肉。特にステーキが人気で、低カロリー高タンパクとダイエットや筋トレの強い味方になってくれるお肉です。
熊
熊肉も昔から好んで食べられているジビエで、体を温める効果があると言われています。
コラーゲンが豊富に含まれているため、美肌効果も期待できるお肉です。ただし、熱を通すと肉が引き締まり硬くなってしまうので、鍋料理などに使用されることが多いお肉です。
猪(イノシシ)
猪は地域の資源として見直されており「天然の肉」とも言われます。コクがあり、ジビエの中では脂身も多く、甘味が特徴的なお肉です。
加熱するととろけるような食感になるため、ジューシーな丼やカレーなどで煮込むのもおすすめ!
カルガモ
カモもポピュラーなジビエ肉であり、最近ではスーパーの惣菜コーナーや真空詰めされたお肉なども見かけます。
ややクセはあるものの、ローストや唐揚げにするとご飯に合う、鳥類を代表するジビエ肉です。特に12〜1月のカモは脂が乗っていて美味しい季節なためおすすめです。
この他にも、海外ではカンガルーやワニ、ダチョウの肉などがジビエとして食べられています。
ジビエは栄養豊富!
実はジビエは、牛肉や豚肉と比べても栄養が豊富で健康的な食材です。
鉄分が豊富、ビタミンB2・B12、亜鉛などのミネラルも豊富と、一般的なお肉からは摂りにくい栄養素を摂取できます。
脂肪分と炭水化物が少ないため、低カロリーであり、高タンパクなことも特徴です。これは運動量が抜群に多い野生動物ならではのメリットです。
ジビエの栄養素については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
ジビエの主な調理方法:鹿肉のステーキのレシピ
鹿肉を贅沢に食べるならステーキがおすすめ。ジビエならではのジューシーな味わいと噛みごたえが楽しめます。
材料
- 鹿のロース肉 200g
- 赤ワイン 100cc
- 塩 小さじ⅓
- コショウ 適量
- オリーブオイル 適量
調理方法
- 鹿肉を赤ワインに入れて、冷蔵庫で1時間寝かせる
- 鹿肉を取り出し、1cm間隔ほどで切り込みを入れる。
- 熱したフライパンにオリーブオイルを敷き、中火で3分ほど焼く
- 裏返して2分焼く
- 取り出してアルミホイルに包み、5分置いて完成
この他にも、ジビエには多数の調理方法があります。詳しくは以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
コラム:ジビエが臭いは誤解
野生動物の肉と聞くと「臭い、汚い、硬い、不味い」というイメージもあるかと思います。これらは全て誤解です。
確かに、血抜きが不十分な肉は臭みや硬さが残ります。しかし、適切に処置され精肉されたジビエ肉は、独特の食感・風味こそあるものの美味しいと感じる人が多いお肉です。
牛肉が苦手、豚肉の脂が苦手という人がいるように、万人受けするお肉ではありません。しかし、ハマる人はとことんハマるお肉なことが多いため、イメージを抜きにしてぜひ一度食べてみてください。
まとめ
ジビエは、狩猟により野生鳥獣を食材として捕獲した状態のことで、一般的にはジビエ肉・料理を指して使われます。
普段食卓に並ぶお肉とは異なり、食感や味わい深さが特徴的で、農作物への被害を減らす観点からも人気のお肉です。
鹿や熊、猪、カルガモなどがポピュラーで、レシピを知っていれば通常のお肉と同じように調理できるのもポイント。家庭料理として楽しむことができるため、ぜひチャレンジしてみてください!
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