今回はジビエとしてのクマの魅力とともに、自宅でできるレシピを紹介します。クマ肉には普段目にすることのな食材ならではの魅力が隠されていますので、一つひとつ見ていきましょう。
レシピについてはヒグマのものを掲載していますが、北海道以外の方はツキノワグマと読み替えてご覧ください。
クマ(ジビエ)の魅力
ここではクマ肉の魅力を紹介します。
味は?
赤みにびっしりと脂身がついていることから、とろけるような甘い肉であることが特徴です。
クマ肉の脂は融点が低く、さらっとしていることが特徴です。調理の他にも、火傷の治療に用いられるほど良質な脂な特徴も持ちます。
臭みは?
クマ肉は臭みのあるイメージを持つ方も多いです。しかし、捕獲後に適切な処置を行えば、臭みはかなり減ります。
時期や食べている餌などにより多少の個体差はありますが、血抜きが上手くできているクマ肉は臭みがなく美味しいものが多いです。
栄養は?
クマの肉はコラーゲンが多く含まれています。また、ビタミンB1・B2、亜鉛も豊富に含まれており、貧血の改善や美肌への効果が期待できます。
体を温める効果があるとも言われており、鍋などの煮込み料理に向いていることも特徴の一つです。
クマ(ジビエ)の調理方法
熊肉は、熱を通し過ぎると肉が締まり硬くなってしまいます。そのため、基本的には鍋料理や煮込み料理などでの調理がおすすめです。
ヒグマの手のスープ
※写真はイメージです
ヒグマの手を丸々使った贅沢なスープです。
中国では高級食材として用いられるほどの食材で、ヒグマの手を食べる時は、コラーゲンの部分をこそぎ落として食べます。
材料
- ヒグマの手(前足)
- トマト
- 玉ねぎ
- ジャガイモ
- 塩 適量
調理方法
- ヒグマの手を鍋に入れて、水から煮る
- 沸騰させないように中火ほどに調整する
- ダシが取れたら、ジャガイモ、玉ねぎを入れて煮込む
- 十分煮えたら、トマトを入れて煮込み、味を整える
ヒグマ背ロース肉のロースト
※画像はイメージです
ヒグマの背ロース肉を使ったローストです。クマ肉のジューシーさと脂身の柔らかさを程よく楽しめる料理になります。
材料
- ヒグマの背ロース 150g
- 小玉ねぎ 2個
- バター少量
調理方法
- オイル漬けしたヒグマの背ロースを取り出し、フライパンに入れる
- 火にかけソテーし、100gあたり40〜50分かけてじっくりと加熱する
- お好みのソースをかけて完成
より美味しく食べるのであれば、炭火焼きもおすすめ。網の中心ではなく、炭火の遠火の部分に乗せて、30分くらいかけてじっくりと焼き上げると風味が際立ちます。
北海道でクマを捕獲して食す
北海道にはヒグマがいます。本州のツキノワグマと比べ、肉食性が強く体格も非常に大きいことが特徴です。
ヒグマは頭胴長が200〜230cm、体重が150〜250kgと非常に大きな動物です。
クマ肉は実は高級なお肉で、100gあたり1,000円を超えることも珍しくありません。
農作物の被害も多く、デントコーンなどは年間4億円を超える被害の年もありました。さらに、近年では人里に降りてくることも珍しくありません。令和5年にも、札幌市の街にクマが現れたニュースがあります。
こういった背景から、ヒグマは有害鳥獣駆除として駆除されることもある動物です。そして、捕獲した後はジビエとして食し人々の栄養になります。
北海道では発見する距離も遠く、ヒグマの危険性が高いことから、ライフル銃による狩猟が多くなっています。興味をお持ちの方は、「クマ撃ちの女」という漫画から入ってみてください。
まとめ
クマはジビエとして非常に美味しいお肉です。中々手に入らないお肉であり、スーパーなどで買おうとすると100gあたり1,000円を超えることも珍しくありません。
コラーゲンや栄養素も多く、美肌効果が期待できることから女性にも人気のジビエです。
北海道を始めとした猟場では、クマ撃ちも盛んに行われており、農作物や人里への被害を減らすために必要な処置として駆除されている背景もあります。
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