「ライフルの射程距離ってどれくらいなんだろう?」
「実際の猟場ではどれくらいの距離で撃つの?」
ライフル銃は射撃しているところを見る機会も少なく、射程距離のイメージがつきにくいですよね。
そこで今回は、北海道銃砲店シューティングサプライが、ライフル銃の最大射程距離と有効射程距離を紹介します。
どちらも世界的な記録と、実際の狩猟での距離を紹介しますので、実用的な情報をお求めの方もぜひご覧ください。
※射程距離は銃により異なります。あくまで参考としてご覧ください
ライフルの最大射程距離
ライフルの最大射程距離とは、弾が到達する最大の距離のことです。どこまで届くかというポイントで見ます。
ライフルの中でも最大射程距離が特に長いのは、ロバエフ・アームズの「DXL-5」という銃です。その最大射程距離はなんと7,000m。7km先まで弾が到達します。
狩猟用のライフルであっても、1,000m以上先まで弾が届く銃がほとんど。そのためバックストップの有無や射撃する先に民家が無いか、周囲に危険が無いかの確認が重要です。
ライフルの有効射程距離
有効射程距離とは、弾が対象に対して有効なダメージを与えられる距離です。実際に狙えるかつ、十分な威力が発揮できる距離ということです。
世界的に有名な銃はマクミラン「TAC-50」という長距離狙撃銃で、3,540m離れた対象に効果を与えたという記録が残っています。
本来、メーカー公表の有効射程距離は1,800mですが、2倍近い距離での狙撃です。このように、銃と射手の腕によって有効射程距離は変動する場合があります。
狩猟では1km以上の長距離で狙撃することはほとんど無く、北海道の広い猟場でも100m〜400mで射撃することがほとんどです。
さらに、遠距離であればあるほど、獲物を仕留めきる可能性が低くなります。例えば、エゾシカを400m距離で射撃した時に頭や首であれば即倒しますが、バイタルゾーンに当たっても逃げられてしまうことがあります。
狙撃は獲物を仕留められる自信がある距離、集弾させられる距離でのみ行う必要があります。
参考におすすめライフルの射程距離を紹介!
ここでは、シューティングサプライが実際に取り扱っている銃をもとに射程距離を紹介します。
※エゾシカへの射撃を前提とした距離です。獲物や狙う箇所によって有効射程は変化しますのであくまで参考としてご覧ください
ダニエルディフェンス デルタ5 6.5 クリードモア
有効射程:約400m
今回紹介するダニエルディフェンスのデルタ5は「6.5クリードモア」という弾を使います。6.5クリードモアは他のライフル弾(.300Win、.30-06など)に比べ小型なため、射程が伸びやすい傾向にあります。
デルタ5は、銃身長も比較的長めであり、弾が安定して飛ばせることが特徴です。当店主催の射撃大会でも、過去にデルタ5を使用して優勝した方もいます。
やや威力は控え目ですが、その分命中精度が高く反動が低いため、デルタ5と6.5クリードモアはおすすめの組み合わせです。
※デルタ5は.308Winの銃身もあります。ご購入の際はご注意ください
ダニエルディフェンス デルタ5 6.5 クリードモアの詳細を見てみる
ヘッケラー&コッホ HK940 30-06
有効射程:約350m
ヘッケラー&コッホのHK940では、.30-06という弾を使用します。.30-06は、日本で多く使われている弾で、どの獲物でも過不足ない威力を発揮します。比較的薬莢が大きく、高威力と有効射程を両立した弾です。
HK940はセミオートのライフル銃なため、狙撃に集中できます。また、こちらは中古銃であり、リューポルドの「VX-2c 3-9×40mm」スコープが付属しています。
これから狙撃デビューしたいという人にとっておすすめのセットです。
サージェン 1581XL
有効射程:約600m
サージェン1581XLは.300Winmagという弾を使います。.300Winmagは遠距離向きの高速実包であり、北海道でよく使用される弾です。
サージェン1581XLは、最も頑丈な機関部と言われる銃で、信頼性が高いです。また、600mもの遠射を可能にする銃になっており、狙撃好き必見の銃でもあります。
現在は在庫切れとなっていますが、今後入荷する可能性もある人気の銃ですので、下記ページで在庫状況をご覧ください。
まとめ
ライフル銃は数km離れた位置まで弾が届く銃です。有効射程距離は通常、100m〜400mなことが多いですが銃の性能と射手の腕により左右されます。
猟場で使用する際は、射撃する先の安全の確認が重要です。数km弾が飛ぶため、バックストップが無い場所や民家がある場所は特に危険です。事前の地図で確認すること、安全でない場合は射撃を実施しないことを心がけましょう。
シューティングサプライでは、ライフル銃に関する情報を多く公開しています。雑誌感覚で楽しめる記事から、参考書のように解説した記事まで多岐に渡りますので、ライフル銃に関心をお持ちの方はぜひご覧ください。
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
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