「鴨キャッチャーが近場に売っていない」
「周りのハンターは自作しているけれど、方法がわからない」
上記のような悩みは鴨撃ちのハンターがつまずきやすい部分でもあります。
そこで今回は、狩猟に詳しい銃砲店シューティングサプライが、種類別に鴨キャッチャーの作り方から使い方まで解説します。
散弾銃猟かエアライフル猟かで鴨を回収する距離も変わってきますので、猟場と狩猟方法に合わせて選択しましょう。
鴨キャッチャーは自作が基本!3種類の方法を解説
基本的に鴨キャッチャーは自作するケースがほとんどです。ここでは、必要な素材と作り方を紹介します。
近距離ならコレ!簡単に作れる「玉の柄鴨キャッチャー」
近距離に落ちた鴨であれば、玉の柄を使用した鴨キャッチャーがおすすめです。作成も簡単かつ、使用も簡単であるため距離が届けばほぼ確実に鴨を引き寄せられます。
【必要なもの】
【作り方】
玉の柄の先端にあるネジに、ギャフのネジを合わせて合体させるだけです。ネジ山のサイズが合うかどうかだけ確認しておきましょう。
【使い方】
柄の部分を伸ばし、鴨に引っ掛けて引き寄せます。
玉の柄の長さにより引き寄せられる距離が変わるため、猟場でどれだけの距離に鴨が落ちるかを確認してからの購入をおすすめします。
中距離まで届く「釣り竿型鴨キャッチャー」
釣り竿を利用した鴨キャッチャーはよく使われる鴨キャッチャーです。
【必要なもの】
【作り方】
まず以下の手順で針部分を作成します。
- ハゲ針の上に10号程度のオモリをつける(針金が必要)
- ハゲ針の先にウキをつける(オモリよりも3倍の浮力が必要)
この針部分と釣り糸に取り付けて完成です。
【使い方】
基本的には釣りの要領と同じです。鴨よりやや遠くに投げて、引き寄せる時に引っ掛けて手元まで持ってきます。
100均のものは脆いものが多いため、長期間使うのであれば、釣具店の釣り竿を使用するなど、グレードアップしていくことをおすすめします。カモは1kg以上の個体が多いため、その分リールのパワーと竿の強度が求められるためです。
遠距離や小回りを効かせたいなら「ラジコン型鴨キャッチャー」
持ち運ぶだけの余裕と、やや高めのラジコンを買う余裕があれば、ラジコン型鴨キャッチャーは広い範囲で使えるためおすすめです。
【必要なもの】
【作り方】
- ラジコンの後部に針金をつける
- ハゲ針にウキとゴムストッパーをつける
- 釣り糸に針部分をつける
- 針金に釣り糸をつけて完成
【使い方】
ラジコンの後ろ部分の針に鴨を引っ掛けるように操作します。電波が届く範囲でしか回収できないため、事前にどれだけの距離電波が届くかを確認しておきましょう。
ただし、船のラジコンそのものが高価なこと、サイズが大きく持ち運びにくいこと、コンクリートなどにぶつけてしまうと簡単に壊れてしまうことなどデメリットも多くあります。
湖の中央まで距離があり、釣り竿が届かない場合などシーンを限定して利用することをおすすめします。
鴨キャッチャーの距離は狩猟のスタイルによって変わる
鴨キャッチャーは鴨が近くに落ちるか、遠くに落ちるかで必要な距離が変わります。
具体的には、散弾銃猟であれば飛んでいる鴨を近距離で撃つため、近くに落ちやすいです。反対に、エアライフル猟であれば遠くの鴨を狙撃することになるため、遠くで回収する必要があります。
また、実際の猟場によって、間に木が多くて釣り糸が引っかかる、遮蔽物が多くてラジコンの電波が届かないなど不都合が生じる場合もあります。
材料の購入前には必ず鴨猟をする現場に行き、どれだけの距離でどういった方法で引き寄せるのがベストかを考慮した上で材料を購入しましょう。
まとめ
鴨キャッチャーは自作が基本であり、釣り竿を使用したものから玉の柄を使用したもの、ラジコンを使用したものまで様々です。
中でもおすすめなのは、近距離で使用できる玉の柄を使った鴨キャッチャーです。作りやすく使いやすいため、はじめての方でも困ることなく鴨を引き寄せられます。
エアライフル猟など長距離での引き寄せが必要になった場合は、釣り竿型やラジコン型が必要になるためご注意ください。
また、鴨キャッチャーはあくまでも、仕留めた後に使うアイテムです。鴨を仕留めるためには別の知識とスキルが必要になります。
鴨撃ちのコツについては、以下の記事で詳しくは以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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