鴨撃ちのやり方ガイド!流れ・服装・コツのすべてがわかる!

今回は数ある狩猟のうちから「鴨(かも)撃ち」に焦点を絞り解説いたします。

この記事を読めば、鴨撃ちの種類や服装、流れやコツまで現場で使える知識を学べます。散弾銃やエアライフルを使用した鴨撃ちは、他の動物とはまた違った魅力があるため一つひとつ学んでいきましょう。

当店シューティングサプライで特におすすめしている散弾銃やエアライフルについても紹介していますので、鴨撃ちの銃でお困りの方もぜひ参考にしてください。

鴨撃ちとは?大きく2つの種類がある

鴨(かも)撃ちとはその名の通り、鴨を獲物として狩猟を行う方法です。

鴨撃ちには大きく2種類あり「散弾銃」を使う猟と、「エアライフル」を使う猟があります。それぞれ面白さが異なるため先に違いを抑えておきましょう。

散弾銃猟

散弾銃を使用しての鴨撃ちは、飛んでいる鴨に対し有効です。水面に浮かんでいる状態で発見、発砲までチャンスがあればなおラッキーです。

射撃距離も限られるため、基本的には奇襲を仕掛けて鴨を撃ち落とすことになります。

そのため、事前にバックストップがあるか、民家などが無いかを確認しておき、突如現れて立ち姿勢で射撃します。

死角から近寄る技術や場所の選定など専門的なスキルも必要になりますが、その分猟の楽しみを感じられる方法でもあります。

エアライフル猟

エアライフルを使用しての鴨撃ちは飛ばれる前の鴨を狙います。エアライフルはその性質上単発でしか射撃できず、風の影響を受けやすいため飛んでいる鳥に当てるのは非常に困難です。

散弾銃猟とは全く異なり、数10m〜100mほどの距離からスコープを覗き狙撃することが一般的です。

基本的には頭や首などの急所を狙いますが、プリチャージ式のエアライフルであれば威力が強力なため、羽を撃っても内臓まで貫通させられます。

開けた場所から狙撃して仕留められる方法ですが、風の影響やスコープの見方などのスキルが必要になる方法でもあります。

鴨撃ちに必要な準備

ここでは鴨撃ちに必要な準備を解説します。

鴨撃ちにおすすめの猟銃

鴨撃ちの要とも言えるおすすめの猟銃を「散弾銃」「エアライフル」それぞれ紹介します。

散弾銃「ミロク 2800 12-30”トラップ」

ミロク製であるため、丈夫かつ動作の信頼性が抜群で、山の中での使用も安心してできる銃になります。

上下二連の散弾銃であることから、弾の抜き忘れが起きにくく、初心者にもおすすめの銃になります。

トラップ銃であり、銃床が短いため構えやすい点も嬉しいポイント。奇襲の際により素早いスピードで構えることが可能です。

ミロク 2800 12-30”トラップを見てみる

エアライフル「ワルサー 1250ドミネーター 5.5㎜」

初心者でも扱いやすいプリチャージ式のエアライフルであり、中古であるため値段も抑え目かつ必要な付属品が揃っています。

バイポットが付属しているため、安定した姿勢を取りやすく、鴨を狙撃する時に役立ちます。

エアライフルは散弾に比べ弾の価格が安く、ランニングコストに優れるためなるべくお金をかけずに鴨撃ちを始めてみたい方におすすめです。

ワルサー 1250ドミネーター 5.5㎜をみてみる

鴨撃ちに必要な服装

鴨撃ちの服装は、寒くない格好であれば何でもOKです。基本的にはアウトドアウェアがおすすめで、ワークマンやユニクロのもので問題ありません。

水に入る可能性があるのであれば防水ブーツや厚手の靴下、ウェアは防水性のあるものを選びましょう。

ただし、見通しの悪い森林で鴨撃ちを行う場合は、他のハンターからの視認性を良くするという意味で明るい色の服装の方がベターです。

溜池や河川など人目につきやすい場所での狩猟であれば、近隣住民の方を驚かせないために一般的なアウトドアウェアを着用するハンターもいます。

回収方法を事前に準備しておく

水辺で鴨を仕留めた場合、回収方法を事前に準備しておくことも大切です。

例えば、釣り竿に10号程度のお守りを付け、カワハギ掛け針とウキ、3000番以上のリールをつけた鴨取り専用の釣り竿を用意しておくなどです。

陸から直接回収できる距離なのであれば網などでも回収可能な場合もあります。

鴨撃ちで獲物に多く出会うためのアドバイス

ここでは、鴨撃ちで獲物に多く出会うために「時期」「時間帯」それぞれアドバイスします。

時期:雨の日の次の日がおすすめ

猟期は各都道府県毎に定められていますので、自治体のホームページや猟友会の情報などからご判断ください。

雨の日の翌日は、川が増水しており避難してきた鴨が池にいる可能性が高いので特におすすめです。

時間帯:平日の早朝がおすすめ

射撃可能な時間帯が日の出〜日の入りであることから、なるべく早朝から猟場に入ることをおすすめします。

特に他の猟師がいる場合、射撃音などで鴨が逃げてしまう可能性が高いため1日に鴨を狙えるチャンスはそう多くありません。

上記の理由から、可能であれば平日がおすすめです。

鴨撃ちの流れ

鴨撃ちは以下の流れで行います。

  1. 事前に溜池や河川など目星をつけ、周囲に民家が無いかを確認しておく
  2. 現地で鴨を探す
  3. 射撃可能な距離まで接近し、仕留める
  4. 鴨を回収し、処理をする

確認が不十分なまま狩猟を行うと、近隣住民から通報されたり、最悪の場合事故や法律違反に繋がる危険があります。

狩猟の準備は獲物のことだけでなく、近くに住む人や他ハンターのことも考慮した上で準備を進めましょう。

獲った鴨の処理

鴨を獲った後は以下の処理を行います。

  1. 羽を毟る
  2. 翼の先と足、頭を切断する
  3. 腸を抜く

可能であれば以上の処理を野外で行うことをおすすめします。野鳥の腸内には鳥インフルエンザなど病原体が有る可能性があるため、キッチンに持ち込まないようにしましょう。

注意点としては、保存する際水洗いをしないことです。内臓を抜いた状態の鴨肉に水道水をかけると、菌が繁殖し腐敗が進んだり病原菌が周囲に飛び散る原因となります。

基本的にはその日のうちに消費することを念頭に処理し、どうしても保存が必要な場合は腸を抜き洗わないまま冷蔵庫(チルド室)で保管するようにしましょう。

弾が腸を貫通している場合は、腹腔内を水で洗い流しその日のうちに調理することをおすすめします。

まとめ

鴨撃ちは散弾銃猟とエアライフル猟に分かれ、奇襲をするか狙撃をするかで楽しみが異なります。

近隣住民や他ハンターのことを念頭に置きつつ準備をし、当日鴨を仕留めてジビエとして食べる時はハンターならではの喜びを感じることでしょう。

シカ撃ちなどに比べると比較的やりやすい猟ですので、鴨撃ち未経験の方はぜひこの機会に始めてみてはいかがでしょうか?

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狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

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