【現役猟師監修】狩猟用の車を選ぶ時の3つのポイント!おすすめの車種やカスタムも紹介します

 

 

狩猟用の車を選ぶ時、どこをポイントに選べば良いか迷いますよね。専門的な内容なため周囲に猟師がいなければ手詰まりになることもあります。

そこで今回は、流し猟や、ハードな猟場に入る時に用意したい狩猟用の車についてわかりやすく解説します。

実際に流し猟を行っている店長兼猟師監修のもと紹介しますので、狩猟に関する車選びでお困りの方はぜひご覧ください。

狩猟向きの車を選ぶ時の3つのポイント

狩猟向きの車を選ぶ時には、まず以下の3つのポイントをおさえましょう。

  1. 4WD(四駆)は必須条件
  2. 荷台が大きいものを選ぶ(可能であれば外にあるタイプ)
  3. ライフスタイルとの兼ね合いを考える

1.4WD(四駆)は必須条件

車を選ぶ際、4WD(四駆)であることは必須です。特に北海道などの降雪地帯では、山道を進むだけでも4WDでなければ進めないという場面が多々あります。

4WDでも車のサイズにより特徴が異なる点には注意が必要です。

小さい車であれば、林道が崩れている際や倒木で通れない場合などの小回り・切り返しができるメリットがあります。

反対に、大きい車はパワーが強いものが多く、悪路を進みやすい、荷台が大きい分より多くの獲物を運べる、解体を最小限で済ませられるなどのメリットがあります。

4WDであることを前提条件に、猟場や獲物の種類によって検討しましょう。

2.荷台が大きいものを選ぶ(可能であれば外にあるタイプ)

可能であれば、軽トラのように外に荷台がついているタイプがおすすめです。乗車部分は狭くなりますが、その分獲物を運搬できます。

地域によっては猟場での解体を必要最小限に止めることや、解体が禁止などローカルルールがあります。

細かく解体ができない場合については、獲物が大きい状態で解体場へ運搬しなければなりません。

通常の乗用車だとシートに血がついたり、肉の臭いがついてしまったりとトラブルになりやすいですが、荷台があれば安心です。

3.ライフスタイルとの兼ね合いを考える

普段使いと兼用する場合は、ライフスタイルに合っているかも重要なポイントです。

狩猟用に2台目として購入するなら問題ありませんが、日常生活でも使用する場合は車体の大きさ、燃費なども加味して検討する必要があります。

例えば、軽トラは林道では便利ですが、シートが直角かつエンジンのパワーも弱いため、長距離移動などには向きません。

後述するカスタムについても、山の中では便利だけれど市街地では不便というケースも多々あります。

日常使いと併用する場合は一般的に求められる乗り心地やリクライニングの有無、林道で使用することのリスクなどを複合的に考えて選択しましょう。

狩猟におすすめの車種

以下の3つの車種は、特に狩猟におすすめの車種です。

  • 軽トラック(サンバーなど)
  • クロスカントリーSUV(ランドクルーザーなど)
  • ピックアップトラック(ハイラックスなど)

それぞれに魅力と難点があるため詳しく見ていきましょう。

軽トラック(サンバーなど)

軽トラックは最もおすすめできる車種の一つです。4WDの軽トラであれば林道を進むことができ、多少の傷は気になりません。

荷台が外についているのもポイントで、仕留めた獲物の臭いが車内に移ることが無いため快適に運搬できます。

ただし、シートが直角でリクライニングが無い、物によってはパワーステアリングが無いためハンドルが重いなど、日常遣いでは不便さを感じる場面があるので注意しましょう。

クロスカントリーSUV(ランドクルーザーなど)

クロスカントリーSUVは元々、オフロードでも安定して走行ができるように駆動性能やボディが作られているため、悪路でも安心して進める車です。

通常の乗用車では走行できないような道も軽々進めるため、猟場で活躍するシーンは多いでしょう。

ただし、荷台は車内にあるタイプなので獲物を運ぶ時にはクーラーボックスに入れるなど工夫が必要になります。

ピックアップトラック(ハイラックスなど)

ピックアップトラックの中でも、外に荷台があるタイプがおすすめ。こちらは4人乗りでありながら、獲物の運搬も快適と、軽トラ・SUVの良いとこ取りをしたような車です。

ハイラックスは元々アウトドアシーンを想定して作られている車なため、馬力もあり林道のタフなシーンにも耐えうるパワーを持っています。

ただし、貨物車として登録になるため車検の頻度が高くなります。維持費が通常の乗用車よりも高くなる点には注意が必要です。

狩猟の車は中古車がおすすめ!3つの理由を解説

狩猟で使用する車は中古で問題ありません。ここでは、中古車ならではのメリットを紹介します。

  1. 基本性能が良いのに安価で購入できる
  2. 猟場は車体が傷つきやすい
  3. 猟場で高機能な性能は求められない

1.基本性能が良いのに安価で購入できる

新車に比べると中古車はやはり値段が安く済みます。SUVや4WDであっても数十万円から販売されていることも多いです。

中には、狩猟用にカスタマイズされた車両が中古車として売られている場合もあります。

狩猟は何かとお金がかかりますので、高性能で安い車があるのであればそれに越したことはありません。

2.猟場は車体が傷つきやすい

林道を進んでいく関係上、どうしても狩猟の車は傷がつきやすくなります。

また、銃やナイフが当たってしまい軽く凹んだ、傷がついたということもしょっちゅうです。

新車であれば気持ち面でのダメージも大きいですが、安い中古車であれば諦めがつきます。

心の平穏を保つためにも、中古車はおすすめです。

3.猟場で高機能な性能は求められない

いくら高性能な車であっても、狩猟には腕が必要です。

そのため、初心者のうちはハードな場面にも耐えてくれる、経験を積ませてくれる車である必要があります。

最初は荒く乗り回しても大丈夫な中古車を使用し、腕が上がってきたら自分好みのカスタムを加えていくことをおすすめします。

狩猟の車でおすすめのカスタム

次に狩猟の車におすすめのカスタムを紹介しましょう。

  • リフトアップする
  • ウインチを荷台に取り付ける

リフトアップする

林道は悪路であったり、小石なども多く転がっていることから車の下面(腹回り)を傷つける可能性が高いです。

シャーシやエンジン部分などを傷つけてしまうと、走行不能になる場合もありますので、リフトアップをおすすめします。

ウインチを荷台に取り付ける

荷台にウインチを取り付けておけば、猟場で役立つことがあります。

例えば、獲物を仕留めた後荷台に乗せる際、ウインチで引き上げれば労力を最小限にして運搬できます。

雪道や林道に突っ込んでしまい、車が動けなくなった時も、ウインチがあればセルフレスキューができる場面もあるでしょう。

まとめ

猟場に適した車を選ぶことで、流し猟の効率を高めることができます。お手軽に始められる軽トラから、本気で取り組めるピックアップトラックなど、状況に合わせて車を選びましょう。

ただし、日常使いと併用するのであれば乗り心地やリクライニングの有無、車検の頻度などを総合的に検討する必要があります。

また、流し猟は特にハンターの技術が必要になります。車選びだけでなく、獲物の習性や狙い方などのスキルも同時に身につけていきましょう。

エゾシカを例にした流し猟のノウハウは以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。

 

狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。

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