「猟友会に入るのは手続きが大変そう…」という悩みをよく耳にします。
各支部によって細部は異なりますが、基本的には手続きが簡単なことが多いです。イメージとしては役所に書類を提出するようなイメージですね。
とは言っても、少し特殊な流れがあったり、お金がかかったりと注意するポイントもありますので、記事内で流れから費用、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
猟友会に入るにはどうする?流れを解説
猟友会に入る流れは以下の通りです。
- 事前に銃猟免許と銃の所持許可を取得しておく
- 猟友会の支部長に直接電話をし、手続きに必要な書類・費用を確認する
- 後日実際に対面し、手続きを済ませる
※支部によって細部が異なりますので電話をした際にご確認ください。
猟友会への入会に必要な費用
猟友会への入会にはお金がかかります。一般的な価格は以下の通り。
組織 | 費用 |
---|---|
大日本猟友会 | 4,800円 |
都道府県猟友会 | 5,000円 |
各市町村支部 | 4,000〜10,000円程度 |
合計 | 13,800〜19,800円程度 |
これが入会の時にかかるお金になります。さらに、一年毎に年会費が10,000〜15,000円前後かかるところが多いです。
猟友会は以下のような構成になっています。
- 大日本猟友会
- 都道府県猟友会
- 各市町村支部
この中で支部だけに入るということはできず、各猟友会全てに加入することになるためお金がかかります。手続き自体はお住まいの地域にある支部のみで済みますので簡単です。市区町村役場の狩猟版のようなイメージですね。
猟友会に入る3つのメリット
猟友会に入るメリットは3つあります。
1.先輩ハンターのアドバイスを受けられる
猟友会最大のメリットは、先輩ハンターのアドバイスを受けられることです。狩猟には法律以外にもローカルルールがあったり、現地での判断が必要となる場面が多々あります。
例えば、射撃可能地域に指定されているものの、民家が近く、発砲すると法律違反になってしまう場合や、その地域特有の射撃禁止地域など。
狩猟のコツや獲物の処理方法などのノウハウはもちろん、法的に安全に狩猟するためにも先輩ハンターと共に狩りに出る経験はとても大切です。
猟友会以外で自力で先輩ハンターを探すとなるとかなりの労力がかかりますので、初心者の方はまず猟友会で経験を積むことをおすすめします。
2.狩猟登録の事務手続きを猟友会が代行してくれる
狩猟免許取得後も、狩猟登録の事務手続きがあります。これは、各都道府県毎に必要となるものです。
例えば「北海道で狩りをしており、引っ越して青森でも狩りをしたい」という時は新たに登録しなければなりません。こういった手続きを入会した猟友会が代行してくれます。
また「銃砲所持許可の更新手続き」「狩猟用実包無許可譲受票」など銃猟に関する手続き・支援を行ってくれる所もあるため、事務手続きが面倒と感じる方にとってはメリットが大きいでしょう。
3.猟銃事故共済保険の加入者となれる
猟友会に入ると、猟銃事故共済保険の加入者になれます。これは、他損事故での補償金額が最大4千万円もらえる保険で、銃を扱うハンターにとって重要な保険になります。
狩猟者として登録する場合、鳥獣保護法によって保険への加入が義務付けられています。猟友会に入会すると、この保険の条件を満たせるため狩猟者登録ができるというわけです。
猟友会に入る3つのデメリット
猟友会に入る3つのデメリットを紹介します。
1.お金がかかる
猟友会の入会にはお金がかかります。さらに年会費が必要なことも多く、仕事が忙しくて猟に出られなかった年などはただお金を払うだけになることも。
猟を継続的に行うならメリットの方が大きくなりますが、現実的にできるかどうかのバランスを考えながら加入するかを決めましょう。
イメージとしては「ネットフリックスに入っているけど一切見ていない」というような状況になります。
2.人付き合いが必要になる
猟友会では必須の集会があります。また、狩猟も猟友会のメンバーで行うことが多く、人付き合いが苦手な人にとってはデメリットになります。
しかし、初心者のうちは「そこで射撃して本当に法律違反にならないのか」など現場での判断がつきにくい場面が多々あります。そんな時ベテランの先輩が側にいてくれると事故を起こさずに済みますので、狩猟をするなら人付き合いも大事なポイントです。
3.若者が少ない
これをデメリットと取るかは人によりますが、一般的なコミュニティと異なり猟友会は特に高齢化が進んでいます。同年代の人がおらず話も合わない、というケースも少なくありません。
人生の先輩、狩猟の先輩と交流を持つには最適ですが、同年代のハンター仲間を見つけるにはやや不向きな場所になりますので、注意しましょう。
まとめ
今回は猟友会に入る流れと費用、メリット・デメリットを解説しました。初心者のうちは知らず知らずのうちに法律違反を犯してしまう可能性が高いため、猟友会に入会し先輩と共に狩猟することをおすすめします。
年会費がかかるため慣れてきて勝手がわかれば脱退、ということもできますのでまずは一度入会を検討しましょう。
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