アイアンサイトと聞くと、なんとなく古いイメージがありますよね。ですが、実際の狩猟でも活用できるほど使えるサイトでもあるんです。
そこで今回は散弾銃・エアライフル・ライフル銃全てを取り扱う銃砲店シューティングサプラがアイアンサイトについて解説します。
実際の猟場では散弾銃やエアライフルなど比較的近距離の時に性能を発揮するサイトですので、近距離での命中率を上げたい方はぜひご覧ください。
アイアンサイトとは
アイアンサイトとは、照準器の一種で、基本的に照星(リアサイト)・照門(フロントサイト)で標的を狙うサイトのことです。
スコープ等と比べて視野角を確保しやすく、周囲の環境が見えることから危険を察知しやすい、獲物が逃げた時に逃げた先まで見えるといったメリットがあります。
反対に、他のサイトに比べると狙いをつけるのに一定の練度が必要など、初心者にはやや難しいサイトです。
狙った獲物に当てるには、適切な照門・照星の調整と猟場での経験が必要となります。
アイアンサイトの種類
アイアンサイトには大きく4つの種類があります。
- オープンサイト
- ゴーストサイト
- ピープサイト
- マイクロサイト
この中で最もスタンダードなサイトはオープンサイトです。視界が広く確保でき、狙いがズレにくいことが特徴ですが、毎回同じ頬付け・肩付けが要求され(下記も全て同じです)、練習が必要です。
エアライフルの照門として使いたい場合はピープサイトがおすすめ。ヒヨドリやキジバトを狙う時に使いやすいスコープです。
ゴーストサイトはやや近距離向きであり、散弾銃などであれば使えるサイトです。ただし、サイトが大きい分見えない部分が多いため扱いにはある程度の練度が必要なことが特徴。
マイクロサイトについては射撃競技で使われることが多く、狩猟で使われることはほとんどありません。
アイアンサイトのゼロイン調整
アイアンサイトのゼロイン調整は、主に照星で調整します。射撃場での調整方法は以下の通り。
- 調整する距離を決めるす
- 射撃して、弾のまとまりを見る
- 上下左右を大まかに調整して射撃、確認する
- 上下の細かい調整をして射撃、確認する
- 左右の細かい調整をして射撃、確認する
このように、全体をざっくり調整してから上下、左右それぞれ細かく調整していく方法がおすすめです。
使用しているアイアンサイトにもよりますが、ほとんどのものには上下の調整ダイヤルと左右の調整ダイヤルがついています。左右は照門を動かした方向に弾が移動しますが、上下は逆になるため注意しましょう(照門を上に動かすと弾着は下になる)。
詳しい調整の仕組みについては以下の記事で解説しておりますので、アイアンサイトでの射撃を行いたい方は一度ご覧ください。
【図説多め】照星と照門の合わせ方を徹底解説!狙い方から調整方法までわかりやすく解説します
余談ですが、陸上自衛隊の89式小銃などのアサルトライフルは、照星も調整できるものが多いですが狩猟で使用される散弾銃などにつける照星の多くはねじ込み式で、調整できないものがほとんど。そのため、照門側で調整を行うケースが多いです。
まとめ
今回はアイアンサイトについて解説しました。アイアンサイトはやや難易度が高いものの、視野を広く確保できるので狩猟にとってはメリットが大きいサイトでもあります。スコープなどに比べてリーズナブルであるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
この他にも、シューティングサプライでは散弾銃・エアライフルに関する記事を多く掲載しています。命中率で悩んでいる方や、ノウハウで詰まっている方の助けになる記事もありますので、ぜひご覧ください。
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
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