マズルブレーキは、銃身の先端につけるパーツの一種で、発射時の反動や跳ね上がりを抑制できるパーツの一種です。正しく使うことで、命中率アップが期待できる反面、デメリットもあります。
そこで今回は、マズルブレーキの仕入れも行っている銃砲店シューティングサプライが、マズルブレーキの仕組みとメリット・デメリットを紹介します。
記事の後半には実物を紹介する動画もありますので、ぜひご覧ください。
マズルブレーキとは?
マズルブレーキは、ガスを円周方向、または斜め後ろに逃がすことで銃の反動を軽減させ命中率を上げたり、射手への負担を減らす装置で、通常銃身の先端についています。
基本的にはセミオートライフル、ボルトアクションライフルなど遠距離狙撃用のものに装備されます。これは、他の銃に比べ遠距離狙撃用のものは弾頭が重たく、火薬量も多く、マズルブレーキでガスを逃してやらないと反動が強くなるためです。
マズルブレーキのメリット
通常、射撃をするとガスが前方に噴射され銃口が跳ね上がるいわゆる「マズルジャンプ」が起きます。さらに、前方にガスが出ることで銃は後退し、射手の肩に大きな負担がかかります。
しかし、マズルブレーキをつけることでそのガスを円周方向または斜め後ろに逃がせるようになり、反動も減ることから肩へのダメージを軽減できることがメリットです。
反動が抑制されることにより、射撃が楽になりますので精度向上に役立つ場合もございます。しかし、マズルブレーキがあっても反動はゼロにできないのが銃の特徴。また、反動を軽減すると逆に命中率が悪くなるものもあるなど、非常に難しい部品でもあります。
マズルブレーキのデメリット
マズルブレーキ最大のデメリットは、銃声が大きくなることです。厳密に言えば、音そのものが大きくなるのではなく、射手に聞こえる音が大きくなります。
通常、狩猟で使われるライフル銃は弾を発射すると前方に向かってガスと銃声が広がります。ここにマズルブレーキを装着すると、ガスが円周方向または後方に出て、銃声も同じく自分に向かってくるわけです。
ライフルでマグナム弾を使用している場合は特に銃声が大きく、耳栓をつけていなければ聴覚障害を引き起こします。射手以外にも近くにいる方も注意が必要です。
マズルブレーキを装着する場合は、必ず射撃場で試し撃ちを行う時に音も確認しておくようにしましょう。
最近仕入れたマズルブレーキを動画で紹介
マズルブレーキのサイズは銃口により異なります。お使いの銃や環境に合うマズルブレーキをお探しでしたら、ぜひシューティングサプライの店頭でお問い合わせください。
まとめ
今回はマズルブレーキについて解説しました。発射音は大きくなる(響きやすくなる)ものの、正しく運用すれば反動を抑制したり、銃口の跳ね上がりを防止できるため命中率アップに繋がるアイテムです。
特に、ライフルでマグナム弾など反動の強いものを使用している方におすすめのパーツになりますので、命中率でお困りの方はぜひ検討してみてください。
この他にも、シューティングサプライではライフルに関する情報を多く掲載しています。実用的な内容から、マニアックな解説までライフルマニアをうならせる記事ばかりですので、あわせてご覧いただけますと幸いです。
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