現役猟師監修!ハンターマップの見方・注意点・便利な持ち運び方について解説【鳥獣保護区等位置図】

ハンターマップ(鳥獣保護区等位置図)は、日本の狩猟地域や狩猟禁止区域、駆除対象の動物などの情報が記載されている資料で、ここに指定された情報を守らないと懲役や罰金に繋がります。

しかし、中々教えてもらえる機会も少なく、なんとなくで猟場に入ってしまう人が多いとも耳にします。

そこで今回は、自分たちで狩猟を行う銃砲店「シューティングサプライ」が、ハンターマップの見方について徹底解説します。

Web版、紙版それぞれ初心者向けにわかりやすく解説していますので、「今いちハンターマップの見方わからないんだよなぁ」という方はぜひご覧ください。

  • 細かい地形までズームして見られるため、判断しやすい
  • ゲート、通行止め情報がわかりやし
  • 国有林、道有林の区別がつきやすい
色分け 内容
銃猟禁止のエリア
法令等で鳥獣の捕獲が禁止されているエリア
猟区(出猟には手続きが必要な)エリア

 

Web版のハンターマップと、詳しい使い方は以下のページにまとめられているためあわせてご覧ください。

銃猟立入禁止区域図:北海道森林管理局

ハンターマップの見方

まず、ハンターマップの凡例の見方から解説しましょう。ひとまず下記について知っておくと、事故は防げます。

Web版でも紙でも見方はほぼ変わらないためご安心ください。

画像 名称 説明
鳥獣保護区 赤い範囲内の動物は駆除NGです
特定猟具使用禁止区域(銃) 青い範囲内では銃が使用禁止です
指定猟法禁止区域 斜線の範囲内では指定の猟(銃猟など)が禁止です
猟区(黄色以外の色は、色により期間が異なる) 猟区は事前届け出が必要。その他の色の区域は届け出不要だが期間が異なる。

 

 

 

 

実際のハンターマップと照らし合わせると上記のようになります。ハンターマップの外側に「凡例」の箇所がありますので、猟期や動物についてはお住まいの地域ののハンターマップをご覧ください。(ネットで公開されている所も多いです)

現地のイメージがつきにくい場合は、GoogleMapで航空写真を選択すると地形が把握しやすいです。ただし、台風や地震などで環境は変わるため、現地での安全確認は必須。

ハンターマップで特に注意すべきポイント

では、どういった部分に注意して見ればいいのかについて解説していきます。

禁止区域を特に確認する

赤で囲われた鳥獣保護区、青で過去かれた特定猟具使用禁止区域(銃)では、銃の使用が禁止されています。

猟区内であったとしても、鳥獣保護区が被っている場合があるからです。誤って銃を使用した場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となります。

日の出・日の入り時刻に注意する

発砲が許可されているのは、日の出から日の入りまでの時刻になり、それ以外の時間では時間外発砲1年以下の懲役または30万円以下の罰金に課せられます。

日の出・日の入りについてはハンターマップの情報だけでなく、狩猟日にスマホで確認しておきましょう。

また、日の入りギリギリの発砲時刻は水掛け論になりやすいため、日の入り30分前からは発砲しないことをおすすめします。

ローカルルールがある:北海道では鉛弾禁止など

出典:鳥獣保護区等位置図について 北海道

 

ハンターマップにはローカルルールも記載されています。例えば、本州では使用されることもある鉛弾ですが、北海道では使用禁止など。

YouTubeやネットの情報だけで判断してしまうと、思わぬ罰則を受ける可能性があるため、ローカルルールは必ずハンターマップや猟友会で配られる書類などで確認しましょう。

また、国有林や市町村有林では工事が入ることもあるため、ホームページや猟場入口の看板を注意して見る必要があります。

ハンターマップは毎年更新される

ハンターマップは、狩猟に関する情報や規制が変更されることがあるため、毎年更新されます。新しいハンターマップは猟友会や地域の狩猟関連の組織から入手できるほか、自治体によってはインターネット場で公開されているものも。

毎年最新のハンターマップを入手し、狩猟の際に適切な情報を利用するようにしてください。

ここまででハンターマップの見方について紹介しました。次は現地に持って行く方法についても見ていきましょう。

ハンターマップのおすすめの持ち運び方法

では、猟場でどのようにハンターマップを持ち歩けば良いかを見ていきましょう。

スマホにデータを入れておく

現在最も多い方法が、スマホでWeb版を見るか、データにして持ち運ぶ方法です。山の中だと圏外の可能性があるため、必ず事前にダウンロードしておきましょう。

現地で電波が届くのであれば、Web版を使用する、Google Mapにピン(目標)を立てる、GPSアプリで座標を確認するなど、より猟場に適した地図を作成することも可能です。

紙の場合は折りたたんで防水処置をする

現在は、基本WEB版を見ることをおすすめしますが、どうしても紙の場合、ハンターマップは大きめであるため、折りたたんでマップケースやジップロックに入れる方法がおすすめです。(防水処置にもなるため)

また、マップケースやジップロックの上から書くのであれば、ステッドラーのペンがおすすめ。多少濡れても書ける、濡れても消えにくい、色分けがしやすいなど使いやすいアイテムです。

ステッドラー ルモカラーペン 油性F 4色セット 318 WP4

まとめ

今回はハンターマップの見方について解説しました。知らなかったでは済まされないことも多くあるため、最後にポイントを振り返りましょう。

  • ハンターマップの記載事項を守らないと罰則や罰金がある
  • 特に注意すべきは「禁止区域」「日の出・日の入り」「ローカルルール」「情報の新しさ」
  • 基本的にはWeb版を使う方がおすすめ
  • 持ち運ぶには「防水処置する」か「スマホにデータを入れる」

旭川市のシューティングサプライには、多くの猟師の方がいらっしゃるため情報が集まります。北海道で猟をしたい、でも困り事があるといった方は、ぜひご来店ください。

銃や弾に関する相談はもちろん、実際猟に出て困ることや注意した方がいいことなど、リアルな情報をお伝えします。

また、ブログ記事でも多くの情報を発信しています。狩猟を楽しむ人や銃が好きな人のお役に立てればと思い無料公開しているので、この機会にぜひご覧ください。

 

営業時間 9:00〜18:00
定休日 日曜日
連絡先 0166-63-5210
住所 〒070-8044 北海道旭川市忠和4条6丁目3−5
駐車場 あり(3台程度)

狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。

「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
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