日本で銃を持つには、正直お金がかかります。しかし、一生モノの趣味として楽しんでいる人が多いのも事実。
そこで今回は、自分たちでもライフル・ハーフライフル射撃大会を主催する銃砲店「シューティングサプライ」が、ゼロからライフル射撃を始めるためにいくら費用がかかるかを解説します。
日本には通常のライフルと、散弾銃に分類されるハーフライフルがありますので、かかる費用の部分でそれぞれ紹介します。
ライフル射撃にかかる費用は「16万円」
日本でライフル射撃をやろうと思うと最低限の準備費用の「15万円」がかかります。
お金がかかる部分は以下の通り。
- 銃や弾の所持許可を得るための手数料
- 銃自体や弾、保管するロッカーの費用
- 実際の射撃で必要なアイテムの費用
これに加えて、イヤーマフなどの物を揃える、ライフル射撃場を借りるといった費用で「1万円」ほどかかり、合計「16万円」程度あればようやく始められます。
また、日本では通常のライフルを所持するために、散弾銃を10年使い続けなければならないため、10年分の維持費がかかります。しかし、散弾銃の中にもライフリングが施された「ハーフライフル」があるため、初心者の方も参加できます。
次の項目からは、具体的な金額を見ていきましょう。
最低限必要なもので「約15万円〜」かかる
銃を所持するまで、そして射撃の為に必要な銃、弾、保管のロッカーなどを合計すると、最低で約15万円以上かかります。
銃砲所持許可にかかる手数料「約7万円」
初心者講習会手数料 | 6,900円 |
射撃教習資格認定手数料 | 8,900円 |
射撃教習費用 | 30,000円 |
医師の診断書(2枚分) | 8000円前後 |
住民票・写真など | 1000円前後 |
猟銃用火薬類等譲受許可手数料 | 2,400円 |
銃砲刀剣類所持許可申請手数料 | 10,500円 |
写真など | 700円前後 |
中古銃、装弾、ガンロッカーの費用「約8万3,000円〜」
この費用は、中古銃の値段により大きく左右されます。
銃(中古可) ※物により大きく異なります |
ライフル:33,000円〜 ハーフライフル:88,000円〜 |
弾(20発) | ライフル:約10,000円前後 ハーフライフル:約20,000円前後 |
ガンロッカー(中古可) | 約30,000円 |
ガンケース(中古可) | 約10,000円 |
中古銃は物によりスコープがついているもの、ついていないものそれぞれあります。別途スコープが必要になる場合、「40,000円~50,000円」程度プラスで必要になる点にご注意ください。
また、ハーフライフル銃は「サボットスラグ弾」という専用の弾を使うためライフル弾と比べ値段が倍近く高いです。
ここまでが最低限必要なものです。次は、無くても使えるけれどほぼ必須になるものを紹介します。
ほぼ必須なものを揃えるとプラス「5,000円」程度かかる
イヤーマフ or 耳栓(耳を保護するもの) | 2,000円〜 |
銃覆い(ソフトカバー) | 3,000円〜 |
射撃のみであればヘッドホン型のイヤーマフを、狩猟であれば耳栓を付けなければ、発砲音で難聴になるケースが非常に多いです。旅行で使うような耳栓でもほんの少し軽減できますが、やはり射撃用の物を使うことをおすすめします。
また、車から射撃場や猟場まで移動する際には銃覆いをつけなければなりません。全ての射撃場や猟場が車で入っていけるわけではないので、ほぼ必須のアイテムと言えるでしょう。
狩猟するならプラス「約3万5,000円」〜
射撃だけでなく、狩猟をするのであれば約3万5千円以上必要になります。
狩猟免許予備講習 | 約10,000円 |
狩猟免許試験 | 5,700円 |
狩猟税(登録に必要な税金) | 16,500円 |
救急バッグ | 3,000円〜 |
ベストと帽子は市販のものや猟友会から配られたものでOKですが、目立つ色(オレンジが多め)のものが好ましいです。理由は、着用しないと保険が下りない可能性があるから。
狩猟免許の取得費用については、各自治体で補助金を出してくれる所も増えています。例えば、旭川市であれば補助対象経費の1/3以内、25,000円が上限です。
狩猟を前提とした銃の取得であれば、所持許可にかかる費用も補助金が出る場合がありますので、一度自治体のページをご覧ください。
「地域名(旭川市など) 狩猟免許 補助金」で検索すると出てきます。
まとめ
今回はライフル射撃でかかる費用について解説しました。
ライフル射撃にかかる費用は「16万円」。これには、最低限の準備費用「15万円」と射撃大会参加費用「1万円」が含まれます。また、狩猟を行う場合はさらに約3万5,000円が必要です。
ライフル射撃・ハーフライフル射撃を初めてみたくなった方は以下の記事に情報をわかりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください!
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 日曜日 |
連絡先 | 0166-63-5210 |
住所 | 〒070-8044 北海道旭川市忠和4条6丁目3−5 |
駐車場 | あり(3台程度) |
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
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「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
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