空気銃(エアライフル)の種類の一つである「プレチャージ式」は、威力が高く弾道が安定することからエアライフル猟の中でもかなり人気のある空気銃です。
そこで今回は、自分たちでも猟をする銃砲店シューティングサプライが、プレチャージ式空気銃について徹底解説!
仕組みからエアチャージ方法、使える弾、そしてメリットやデメリットも包み隠さず紹介します。これから空気銃を手に取ってみたい方必見の内容です。
プレチャージ式空気銃とは予めタンク内に空気を充填するタイプの銃
プレチャージ式は空気銃の中で最も威力が高く、人気の方式です。命中精度も高いため、スコープを用いた鳥猟などでよく使われます。
Pre Charged Pneumaticを略してPCPとも呼ばれます。
プレチャージ式空気銃の仕組み
プレチャージ式空気銃は、タンク(シリンダー)内に溜められた空気を、小分けにして弾を発射する仕組みです。
そのため、通常は撃った分だけ空気圧が低下し、弾速や着弾点が変わります。弾が狙った通りに飛ぶ数発分の空気圧を「おいしい空気圧」と呼ぶことも。
ですが、最近のモデルではレギュレーターという装備が追加されました。レギュレーターは、空気圧を一定に保ち、弾速と着弾点を概ね一定に保ってくれるもの。より初心者でも扱いやすい空気銃になっています。
プレチャージ式空気銃のエアチャージ方法
自転車の空気入れのようなハンドポンプか、スキューバーダイビングで使用するようなエアタンクを使用して空気を銃のタンクの中に封じ込めます。
銃のモデルによっては200気圧もの空気が入るものがあり、取り扱いには注意が必要です。
特にチューブを取り外す時は、必ずポンプのリリーフバルブを緩めて空気を逃がしてからコネクタを引き抜きましょう。空気を逃さずにコネクタを外すと、破裂音と共にコネクタが高速で飛んできて怪我をします。
プレチャージ式空気銃で使える弾
空気銃の弾は「ペレット」とも呼ばれます。前方後円墳のような形をしているものが多く、バトミントンのシャトルのように真っ直ぐ飛んでいくことが特徴です。
弾のサイズもあり、日本で狩猟目的で一般的に使用されるのは5.5mm(0.22インチ)で、初心者にもおすすめです。
空気銃で使用する弾について詳しくは以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
弾の装填方法
次に、マガジンに弾を込めます。1発目のみ装填方法が異なるので注意しましょう。
※ここで紹介しているのはあくまで一例です。銃により細部装填方法は異なりますので、お手持ちの銃の説明書をご覧ください
【1発目】
【2発目以降】
プレチャージ式空気銃で狙う獲物
プレチャージ式空気銃は、主に鳥猟か罠にかかった動物の止め刺しに使用します。
- カモ
- キジ(オスのみ)
- ヤマドリ
- ヒヨドリ
- スズメ
- カラス・・・など
- シカ
- イノシシ・・・など
動物を銃のみで仕留める場合は、空気銃は向きません。散弾銃が必要になりますので、所持許可や銃猟免許1種が必須です。
プレチャージ式空気銃のメリット・デメリット
次に、プレチャージ式のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット:威力が強い
プレチャージ式の魅力はなんと言っても威力が強いこと。モデルによっては小口径の実弾ライフルと同等以上の威力を持つものもあります。
押し出す空気圧が強いため、弾道が安定するのも嬉しいポイント。実用的な空気銃の方式です。
参考までに、最強クラスの威力を誇る空気銃を以下の記事で紹介しています。威力の見方についても記載しているので、ぜひ参考にしてください。
デメリット:維持費が高い
デメリットは維持費が高いこと。エアタンクの充填は200気圧で約3,000円と、猟に出かける度にお金がかかります。
さらに、ボンベを家に常設する場合は3〜5年ごとに検査が必要となり、検査の度にお金がかかり、プレチャージ式の空気銃そのものも高いと、結構な金食い虫です。
高圧で威力が高いのもデメリットのひとつで、必ずエア漏れ(PCPに限らず空気銃全般に言えますが)が発生します。エア漏れした場合の修理費用(オーバーホール)は概ね¥30,800(2023、5現在 形式や漏れ方によって大小あります)
ただし、弾の価格は散弾実包に比べて安い、ハンドポンプで空気を入れればエアチャージ代や点検代はかからないなど工夫次第で安く使い続けることもできます。
おすすめのプレチャージ式空気銃
最後におすすめのプレチャージ式空気銃を紹介します。
ローガン アクサー 5.5mm プレチャージ式「15万4,000円」
ハンドポンプ、スコープ付きのプレチャージ式空気銃です。クラシカルな銃が好きな人におすすめの銃ですね。リコイルパッドが劣化しているため、長く使い続けるのであれば交換が必要です。
デイステート エアレンジャー 5.5mm「242,000円」
5.5mm口径ですが、パワーがあり、大きめの鳥類やシカの止め差しにも使用できる銃になります。スコープは6倍〜24倍で調整可能、、週末ハンティングを楽しむには最適の銃の一つです。
FX ボブキャットMKⅡ プレチャージ式 レギュレーター内蔵「38万5,000円〜」
新品のため高額ですが、長く使い続けたい人におすすめしたい一丁です。シリンダー容量は通常200ccのところ、このボブキャッチMKⅡは300ccと、1.5倍の容量があり長時間の鳥猟が可能です。
さらにレギュレーターが内蔵されているので弾速が一定で狙いやすい、サイドレバーシステムは最新式で装填がしやすく、デザインも近未来的でかっこいいと非の打ち所がない空気銃となっています。
ブルパップ式を採用しているため非常にコンパクトで持ち運びもしやすく、上記の特徴も合わせて初心者の人にこそおすすめしたい銃です。
銃・中古銃の銃砲店シューティングサプライ(ShootingSupply) / FXエアーガンズ・エアアームス・コメタ製エアライフル取り寄せます
まとめ
今回はプレチャージ式の空気銃について解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
- プレチャージ式空気銃とはタンク内に空気を充填するタイプの銃
- タンク(シリンダー)内に溜められた空気を、小分けにして弾を発射する仕組み
- 最近では弾速や弾道が安定しやすいレギュレーター付のものがある
- 鳥猟や罠にかかった動物の止め刺しに使われる
- メリットは威力が高いこと、デメリットは価格(維持費)が高いこと
空気銃を探す上でお困りのことや、どのモデルを選べば良いかわからない、性能について詳しく知りたいなどお悩みがございましたら、旭川市の「シューティングサプライ」までお越しください。
あなたが狩猟や射撃を楽しめるよう、サポートさせていただきます。
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 日曜日 |
連絡先 | 0166-63-5210 |
住所 | 〒070-8044 北海道旭川市忠和4条6丁目3−5 |
駐車場 | あり(3台程度) |
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
コメントを残す