「狩猟に行く時どんな服装で行けばいいんだろう?やっぱ専用のウェアが必要だったりするの?」
このような疑問をお持ちの方向けに記事を書かせていただきました。
結論からお伝えすると、服装は市販のものでOKです。ただし、いくつか注意点があります。
そこで今回は、狩猟に行く時の服装のポイントに加え、狩猟の中でも代表的な「散弾銃猟」と「罠猟」の服装について、銃砲店「シューティングサプライ」が解説させていただきます。
実際に狩りをした経験を元に情報をお伝えするので、ぜひお役立てください。
狩猟の服装の選び方:「シンプル」かつ「目立つ色」のものを選ぶ
まずは全ての狩猟に共通して言える服装のポイントを見ていきましょう。
まず大切なのは「シンプルで動きやすい」こと。次に「目立つ色のもの(オレンジなど)」を選ぶことです。
明確に法律などで決まっているわけではありませんが、自然に溶け込む色のものを着てしまうと他のハンターが気付かずに発砲してしまう恐れがあります。
その他持っていきたいアイテムは以下の通り
- 十徳ナイフ(アーミーナイフ、できればペンチの付いたもの)
- 地図(可能であれば防水処置)
- コンパス(ブレードタイプ)
- (可能であれば)GPS
- ペンライト
- 笛(ホイッスル)
※猟友会に所属されている方は…
猟友会から支給されていますベストと帽子を必ず着用して出猟しましょう。
猟友会員の場合は上記支給品を身に着けての出猟を強くお勧め致します。
狩猟方法ごとの服装
次に、代表的な「散弾銃猟」「罠猟」の服装についてそれぞれ紹介します。特に散弾銃猟は「巻き狩り」と「流し猟・忍び猟」でも服装が変わってくるので細かく見ていきましょう。
散弾銃猟
基本、どの猟を行う際も目立つ色の服装を心がけましょう。これは、他の猟師に自分が見えるようにするため。シカやイノシシは、青色以外は識別できないためオレンジや黄色などの服装がベターです。
枝やツルに引っかからないよう、服装も凹凸が少ないものがオススメ。特にオススメはモールメッシュベストで、ポケットを拡張することができます。追加するアイテムを探したいときは「モールシステム」で検索すると出てきます。
靴は「スパイクの付いた足袋」がオススメ。不安定な山の足場でも歩きやすいアイテムです。
その他持っていきたいアイテムは以下の通りです。
- トラックロープ(ポリエステル製)
- 剣鉈(刃渡り15〜24cm)
反対に、NGの服装もあります。
- ミリタリーな服装(見えにくい&一般の人に威圧感を与える)
- 動物の毛皮のような服(誤って発砲される恐れがある)
上記に加えて、他のハンターと共同で行う「巻き狩り」と、一人で行う「流し猟・忍び猟」でもポイントがあるので紹介させてください。
巻き狩り
数人〜数十人で行う巻き狩りは、何よりも「視認性の高さ」が大切です。オレンジや人間が見て目立つ、自然界から浮いているカラーのベスト・帽子を身に着け、出猟しましょう。
また、巻き狩りでは「トランシーバー」も必要となり、扱いには「4級アマチュア無線技士」の資格が必要となるので注意しましょう。(デジタル簡易無線機であれば不要)
流し猟・忍び猟
一人でも行える流し猟・忍び猟でも、なるべく目立つ色の服を着用しましょう。
流し猟は車に乗っていることが多く、比較的装備を軽めにできることが特徴です。ただし、獲物を追いかけて道に迷う可能性もあるので、常に非常食と上着は持ち歩きましょう。
忍び猟は特に、獲物の音に耳を澄ませる必要があるため、シャカシャカ鳴るナイロンは極力避けるようにしましょう。オススメの素材はピーチスキンです。
罠猟
罠猟は、散弾銃猟と違い山の中を激しく動き回ることはありません。その代わり、長時間屈んで罠の設置を行うため、服装選びが異なります。
基本的には、ナイロン素材で水を弾くものがオススメ。ヤブを漕いだ際に朝露などで濡れてしまうためです。(GOATEXの雨衣などあれば最高)
銃猟のハンターが入る山であれば、視認性の高いオレンジの帽子やジャケットを着用するのがベターです。
靴は履き口を絞れるゴム長靴がオススメ。これは、ダニの侵入を防止するためです。
また、罠を多く持ち運ぶ場合は大型のバックパックか背負子を活用するようにしましょう。(背負子は丸洗いできるのでオススメ)
その他に罠猟に持っていきたいアイテムは以下の通り。
- スコップ
- 折りたたみノコギリ
- 金づち
- ラジオペンチ
- 殺虫剤
罠猟のポイントや罠の種類については以下の記事で解説しています。罠猟に興味のある方はあわせてご覧ください。
まとめ
今回は狩猟の服装について解説させていただきました。最後にポイントを振り返りましょう。
- シンプルで動きやすいものを選ぶ
- 目立つ色のものを選ぶ
- 猟友会員は支給された帽子・ベストを着用する。
- 凹凸の少ない服装を選ぶ
- 靴はスパイクの付いた足袋にする
- トラックロープと剣鉈があればなお良し
- 「巻き狩り」の場合は「視認性の高い帽子」も着用する
- 「流し猟」の場合でも非常食と上着は持ち歩く
- 「忍び猟」ではナイロン生地の物を避ける(音が鳴るため)
- 撥水性・防水性のある服装を選ぶ(ナイロン生地、GOATEXなど)
- 銃猟のハンターが入る山の場合、視認性の高い帽子と服を着用する
- 靴は履き口を絞れるゴム長靴を着用する
- 罠を多く持ち運ぶ場合はバックパックや背負子を活用する
狩猟に関することでお困りのことがあれば、「シューティングサプライ」にお越しください。銃砲店であるため、猟友会とも密接に関わり、実際に狩りに行った経験からアドバイスさせていただきます。
また、ハンティングベストも販売しております。目立つ色で凹凸が少なく、弾を持ち運べるベストであるため狩猟・クレー射撃両方で使えるベストです。
WFS Upland Game Vest UGV-1 Mサイズ
なるべく費用を抑えたい方には「550円」のセットもあるため、こちらがオススメです。
営業時間 | 9:00〜18:00 |
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定休日 | 日曜日 |
連絡先 | 0166-63-5210 |
住所 | 〒070-8044 北海道旭川市忠和4条6丁目3−5 |
駐車場 | あり(3台程度) |
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
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「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
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上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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