スキート射撃の狙い方を銃砲店が徹底解説!各射台のコツや練習方法を紹介します
「スキート射撃をしているけど、中々当たらない…コツが知りたい」
思うように当たらない時期はありますよね。でも、周りに詳しい人がいなかったり、ネットを調べても中々情報が出てこなかったりと、クレー射撃は大変です。
そこで今回は、自分達でもクレー射撃を開催するほどクレー射撃が大好きな銃砲店「シューティングサプライ」が、トラップ射撃のコツを解説させていただきます!
あなたの命中率をアップできるよう、アドバイスさせていただきますのでぜひ最後までご覧ください。
スキート射撃にはプル(P)、マーク(M)の2種類があります。スキート射撃そのものについては以下の記事で解説しておりますので、基本的なルールを知りたい方にオススメです。
【スキート射撃とは?】使用する銃・弾の特徴や細かいルールを銃砲店が解説
姿勢の基本
スキート射撃でクレーに当てるには、まず姿勢が大切です。
- やや前傾の立ち姿勢
- 密着させた肩付け
- 真上から下ろしたほほ付け
- 力を入れすぎないグリップの握り
- 上記の姿勢を、素早く取れること
など、基本的な姿勢を身につけることが重要です。
撃つ前の基本をしっかり学びたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
クレー射撃の据銃姿勢(構え方)を徹底解説!正しい肩付け位置、ほほ付け位置とは?
スキート射撃で身につけたい射法
ここではスキート射撃で命中率をアップさせるため身につけたい射法について紹介します。
フォロースルーを身につける
フォロースルーとは、引き金を引いてからも銃を止めずに、そのままゆっくりとスイングし続けることです。いわゆる「余韻」を残すわけです。
フォロースルーを身につけるには、自宅での射撃練習が効果的です。「空撃ちケース」を使用して、実際に撃発してからフォロースルーまでを意識して練習することで、本番でもフォロースルーを行い弾を当てることができます。
リード射法を身につける
スキート射撃では、リード射法という射法を身につけることがオススメ。リード射法とは、照星の後にクレーがついてくるようなイメージでクレーの動く先を狙う方法です。
スキート射撃で撃つ時のポイント
スキート射撃で重要となるのは、ホールドポイントの感覚を掴むことです。ホールドポイントとは、クレーの撃破予想地点を予想し、照星を合わせること。
各射台のクレー発射順については、「オリンピックルール」で解説しています。
据銃のポイント
- ホールドポイントに向け据銃し、狙いをつける
- 照星の高さを変えないよう、垂直に片付けを下げる
- 顔を動かさず目線だけでクレーが最初に出る方を見る
- 放出を確認したら、ホールドポイントに視線を合わせる
1番射台
プール
ホールドポイント:センターポール直上やや高めの位置
撃破ポイント:ホールドポイントの真下
1番射台のプールは、頭の真上からセンターポールに向かいクレーが発射されます。照星を真下に動かすだけで射撃できるため、比較的簡単です。
プール→マーク
ホールドポイント:センターポール直上やや高めの位置
プール撃破ポイント:ホールドポイントの真下
マーク撃破ポイント:センターポールやや左
プールのコツは先ほどと同様。マークについては、右から手前左に呼ぶような軌道を描くので、プール撃破後そのまま左に銃を振っていきましょう。
2番射台
プール
ホールドポイント:プールハウスから5の位置
撃破ポイント:センターポールやや左
2番射台でのプールは、クレーの速度が速く感じます。そのため、ホールドポイントをプールハウスから5mほど離し、余裕を持ってクレーを追いかけるようにします。
プール→マーク
ホールドポイント:プールハウスから5の位置
プール撃破ポイント:センターポールやや左
マーク撃破ポイント:プール撃破した位置よりやや左上
プールから発射されるので、ホールドポイントはプールと同じでOKです。撃破ポイントについては、センターポールよりも手前で撃破できることが理想です。
プール側を撃破し、銃を流していると右側からマーク側のクレーが飛び込んでくるので、銃を左に振ります。銃の動きとしては「>」の字を下からなぞる形になります。
3番射台
プール
ホールドポイント:3分の1(プールハウス側)
撃破ポイント:センターポール直前または直上
プール→マーク
ホールドポイント:3分の1(プールハウス側)
プール撃破ポイント:センターポール直前または直上
マーク撃破ポイント:プールハウスとセンターポールの中央
プールから発射されるため、ホールドポイントと撃破ポイントは同じ位置でOK。マークについてはフォロースルー中に右側からクレーが視界に入るので、「>」の字を下からなぞるように狙います。先ほどの2番射台の時より、平坦な狙いになることがポイントです。
4番射台(1回目)
プール / マーク
ホールドポイント:3分の1(プールハウス側)
プール撃破ポイント:センターポールやや左
マーク撃破ポイント:プール撃破よりやや上
4番射台ではプール、マークそれぞれ1回ずつ射撃になります。大きく狙いを変えること無く、射撃できます。
4番射台は中心であり、センターポールとの距離がプール、マーク共に同じです。そのため、発射される側のハウスとセンターポールの3分の1の位置にホールドポイントを置き、センターポールの真上で撃破する方法がオススメ。
5番射台
マーク
ホールドポイント:3分の1(マークハウス側)
撃破ポイント:
先ほどまでよりやや遠めからの射撃になりますが、
マーク→プール
ホールドポイント:3分の1(プールハウス側)
マーク撃破ポイント:センターポールやや右
プール撃破ポイント:マーク撃破ポイントよりやや下
6番射台
マーク
ホールドポイント:3分の1(マークハウス側)
撃破ポイント:センターポール直前
マーク→プール
ホールドポイント:3分の1(マークハウス側)
マーク撃破ポイント:3分の1よりやや左(センターポール側)
プール撃破ポイント:3分の1よりやや右(センターポール側)
切り返しの挙動は5番射台と似ており、こちらは「<」の字を下からなぞるような動きになります。
7番射台
マーク→プール
ホールドポイント:センターポール直上
マーク撃破ポイント:センターポール直上
プール撃破ポイント:センターポールよりやや右
7番射台については、クレーを待って撃つような形になります。
4番射台(2回目)
プール→マーク
ホールドポイント:3分の1(プールハウス側)
プール撃破ポイント:センターポールよりやや左(直前)
マーク撃破ポイント:プール撃破ポイントの直上
特に速い切り返しが求められる2回目の4番射台。センターポールで反射して「<」の字を下から描くように動くのですが、難易度の高い場所になっています。
マーク→プール
ホールドポイント:3分の1(マークハウス側)
マーク撃破ポイント:センターポールよりやや右(直前)
プール撃破ポイント:マーク撃破ポイントの直上
マーク→プールに関しては、先ほどのプール→マークの線対象で狙うことがポイントです。
8番射台
プール
ホールドポイント:プールハウスから右2mの位置
撃破ポイント:センターポールとの中間地点
マーク
ホールドポイント:マークハウスから左2mの位置
撃破ポイント:センターポールとの中間店
8番射台は最もクレーが近い距離を通ります。その分、速度は速く感じられ銃を振る幅も大きくなるため、素早く確実に照準する必要がある箇所です。
スキート射撃が当たらない時の練習方法
ここでは、当たらない時に特に振り返りたいポイントについて解説します。
自宅での据銃練習
家で行える練習で、最も大切なのが据銃練習です。普段は基本姿勢をしっかり取れる人でも、クレーが出てから急いで構えるスキート射撃では上手く姿勢を取れないということが多々あります。
どのような状況でも、スムーズにいつもの基本姿勢になれるように、特に肩付けとほほ付けの位置を同じにし、狙いを一定にできるように練習しましょう。
まずは正面に素早く据銃できるように練習し、正面ができるようになったら左右に振りながら銃を構える方法がオススメ。
また、空撃ちケースを使用することで現地に近い感覚で練習をすることができます。
慣れていないなら、1番と7番射台で練習する
1番と7番射台は、スキート射撃の感覚を最も使いやすいポイントです。今回紹介したコツを意識ながら実践するには最適のポイントですので、もしあなたがスキート射撃に慣れていない、基本に立ち帰りたいと思った時に、1番と7番射台で練習してみてください。
射撃場の人と交渉し、拾い撃ちを試す
射撃場にはよりますが、「拾い撃ち」を実施してくれる箇所もあります。スキート射撃の拾い撃ちとは、射台を1つに絞り、実践的な練習をする方法。
自分の苦手な射台での見え方や、自分だけのコツなどを習得するために重要な練習になります。拾い撃ちができるかどうかはその射撃場により異なるので、一度確認してみましょう。
まとめ
今回はスキート射撃で当てるためのコツについて解説させていただきました。今回のポイントは以下の通り。
- スキート射撃は正しい姿勢を瞬時に構えられる練習が大切
- リード射法、フォロースルーを身につけると命中率アップ
- 各射台では、ホールドポイントと撃破ポイントを意識する
私たち「シューティングサプライ」では、クレー射撃に使える新品・中古銃を多く取り扱っております。銃の販売だけでなく、銃の所持方法からあなたにオススメの銃、弾の説明までいたしますのでお気軽にご相談ください!
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