「散弾銃の整備ってなんだか難しそう…」
「実際やってみたけれど、これで合っているかわからない」
初めての銃だと、わからないことが多くて大変ですよね。特にお手入れはハードルが高そうに思えます。
しかし、実は散弾銃のお手入れはポイントを押さえておけば簡単なものなのです。そこで今回は、銃のプロである「シューティングサプライ」が散弾銃の手入れについて解説させていただきます。
狩猟やクレー射撃を楽しむため、目標に弾を当てるためにもお手入れは重要ですので、早速みていきましょう!
散弾銃手入れのポイント
100均の軍手などで構いませんので、素手で行わないようにしましょう。(サビつき防止のため)
また、手入れ場所については、なるべく床に座って行うか、広めの机で行いましょう。高い所から部品を落としてしまうと銃身が歪んだり、木の部分が割れたりする可能性があります。
お手入れで用意するもの
まずはお手入れで必要となる物を見ていきましょう。
手袋(軍手など)
100均のものでOKです。直接手で触ってしまうと、サビの原因になるので銃の手入れをする時には手袋をはめておくようにしましょう。
ボアスネーク
手入れをする際、ボアスネークは非常にオススメです。通常の通し矢であれば、ウエスをつけて何回も通さないといけない所を、ボアスネークであれば数回通すだけで銃身を綺麗にしてくれます。
ボアスネークは口径により種類が異なるので購入時にしっかり確認するようにしましょう。
ガンオイル
ガンオイルも整備に欠かせないものです。銃のサビやススを落とし、サビつきを防止するために使用します。また、各部位を円滑に動かすためや、弾の通りをスムーズにするためなど重要な役割を持ちます。
空撃ちケース
空撃ちケースは、撃鉄の動きや、銃を結合した際に不具合が無いかを確かめるために非常に重要なアイテムです。また、銃によっては分解時に必須になるものもあります。
かなり古い散弾銃(昭和初期あたり)ですと空撃ちケースを使用せずにドライファイヤを行うと撃針を傷める。とも言われています。その場合の散弾銃の場合に撃発機構が正常に動作しているかを確認します。
散弾銃のお手入れの手順
散弾銃の手入れについては、大きく7つのステップで行います。
- 銃を分解する
- 全体の汚れを落とす
- 銃身のお手入れ
- 機関部のお手入れ
- 銃を結合する
- 空撃ち点検
- ケースに戻す
各ポイントを見ていきましょう。
ステップ1:銃を分解する
分解と言っても、日常的な整備は銃身、先台、機関部の三つのパーツに分けるだけです。特に道具も必要とせず、簡単に分解できるものが多いです。
ステップ2:全体の汚れを落とす
分解後は全体の汚れを落としていきましょう。銃床についた土汚れや、「」など意外と汚れがついており、放置するとサビの原因になります。
この時、木の部分やプラスチックの部分にガンオイルがかからないように注意しましょう。
ステップ3:銃身のお手入れ
銃身のお手入れは「銃口を通す」「外側・可動部に油を塗布する」ことに注意し行います。
銃身の中についたススは、ボアスネークで落としましょう。一度銃身内部にガンオイルを吹き付けてからボアスネークを通すとスムーズに通ります。
ボアスネークは、弾が出る方向と同じ方向(薬室側から銃口方向)に通します。
ボアスネークを通した後は、サビ防止のために油を染み込ませたティッシュやウエスを通し矢につけて銃身の内部に塗布します。この時、ウエスのサイズが大きすぎる場合は銃身に詰まってしまうため注意しましょう。
外観・可動部については、油を染み込ませたウエスでよく拭き取ります。先台に金属製のレバーなどがある場合についても、同様に油を塗布しましょう。
ステップ4:機関部のお手入れ
機関部は特に金属部分のスス落としと油を塗布することに注意して行います。特に銃身と結合する部位や、内側はしっかりと手入れをし銃がスムーズに可動するようにしましょう。
ステップ5:銃を結合する
一度銃を結合します。この時も手袋をはめたまま行いましょう。
ステップ6:空撃ち点検
空撃ちケースを使用し、撃発機構のチェックを行います。
ステップ7:ケースに戻す
ケースに入るよう再び分解し、収納します。収納後手袋を外し、規定の場所に保管しましょう。
この時、銃身部などに素手で触れた場合はガンオイルを染み込ませたウエスなどで軽く塗布してサビを防止しましょう。
お手入れ方法、動画で解説します
同じ散弾銃でも、銃のタイプによりお手入れのポイントが異なります。シューティングサプライでは、銃毎のお手入れ動画も公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。
レミントン 散弾銃 セミオート
サベージ 散弾銃 ボルトアクション
まとめ
今回は散弾銃のお手入れについて解説させていただきました。狩猟やクレー射撃の際にはぜひ参考にしてください。今回のポイントは以下の通り。
- 手入れをする時は手袋をつけ、なるべく地面に近い所か拾いスペースで行う
- 手入れに必要なアイテムは、手袋・ボアスネーク・ガンオイル・空撃ちケース
- ガンオイルは木製・プラスチック部分につけないよう注意する
私たち「シューティングサプライ」では、銃や弾の所持に関する相談、新品・中古銃の販売などを行なっています。
実際にお手持ちの銃でお手入れ方法がわからない、しっかり手入れできているかわからないという方もお気軽にご相談ください。
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