先に結論を言うとクレー射撃を始めるには最低でも「約22万円」かかります。手続きも必要で、他のスポーツに比べると中々手を出しにくいと思います。
しかし「それでもクレー射撃がやりたい!」という熱意ある方も多く、興味を持ってくださったあなたにもクレー射撃の楽しさを体感して欲しいためこの記事を書きました。
全体でかかる「22万円」の内訳をお話しつつ、ランニングコスト(継続費)についてもお話していくので最後までご覧ください。
クレー射撃にかかる費用総額
クレー射撃を始めるにあたって、必要な費用の総額は約22万円です。
大きな金額ですが、全て理由があります。一つひとつ紐解いていきましょう。
※都道府県毎に受講料など若干の差があります。この記事では、北海道をベースに金額を算出しておりますのであらかじめご了承ください
銃砲所持許可にかかる費用「約70,000円」
ここが一番種類の多い項目になります。そのほとんどが許可を得る為の手数料や講習の為の費用。必ず必要になる部分ですので、この費用を用意する所が第一のハードルです。
初心者講習会手数料 | 6,900円 |
射撃教習資格認定手数料 | 8,900円 |
射撃教習費用 | 30,000円 |
医師の診断書(2枚分) | 8000円前後 |
住民票・写真など | 1000円前後 |
猟銃用火薬類等譲受許可手数料 | 2,400円 |
銃砲刀剣類所持許可申請手数料 | 10,500円 |
写真など | 700円前後 |
ちなみに、銃の所持許可の有効期限は3年間で、更新を受ける銃が一丁の場合は、約「7,200円」の手数料がかかります。※所持している銃一丁ごとに手数料がかかります。
中古銃、装弾、ガンロッカーの費用「約122,000円〜」
この費用は、中古銃の値段により大きく左右されます。
散弾銃 | 90,000円〜 |
弾(25発:1ラウンド分) | 約2,000円 |
ガンロッカー | 約30,000円 |
装弾ロッカー | 15,000円~ |
中古銃は安いものだと90,000円程度(2024年2月現在)からあります。中古銃はすぐ売り切れるため、気になる方はお早めにご相談ください。
この項目の中では、弾にランニングコストがかかります。どうしても1R最低25発を撃つことになるので、毎回ここの弾代と、次に紹介するクレー代がかかってきます。
費用面だけでなく、それぞれどういったものがあるのかざっくりと見ていきましょう。
中古銃
クレー射撃は大きく「トラップ射撃」と「スキート射撃」に分かれます。それぞれにおすすめな銃を紹介しましょう。
トラップ銃:ミロク 2800 12-30”トラップ
この銃は上下二連銃で、競技向けに作られたトラップです。ミロクの銃は丈夫で、安定した動作をする特徴があります。これからクレー射撃を始めたいという人におすすめの銃です。
中古銃であり、やや小柄の方向けにカスタムされています。購入の際はご注意ください。
ミロク 2800 12-30”トラップを詳しく見てみるスキート銃:ブローニング B2 12-27.5”スキート
この銃はブローニング製の銃で、スキート射撃用に作られた上下二連銃です。1900年代から銃を作り続けているメーカーで、その実用性は歴史が物語っています。
即座に銃を構えられるよう設計されていますので、狩猟でも役立つシーンが多々あります。クレー射撃も狩猟も楽しみたい人におすすめの銃です。
ブローニング B2 12-27.5”スキートを見てみる装弾
装弾については、使用する銃によって細部が変動します。一般的には10発入りもしくは25発入りで販売されており、後者であれば「2,000円」前後で購入可能なものが多いです。
装弾は12番、20番など番径(弾そのもののサイズ)があり、散弾の粒の大きさも異なるため購入時はご注意ください。
散弾銃の弾については以下の記事で解説しています。
ガンロッカー
銃の保管にはガンロッカーが必要です。どんなロッカーでも良いわけではなく、全ての面の厚さが1mm以上、蝶番が壊されても外れない扉であることなど条件が細かく定められています。
北海道など狩猟が盛んな地域であれば、中古のガンロッカーが出回っていることもあります。ただし、購入時は現在の規格に則ったものであるか必ず確認してください。
ガンロッカーについて詳しくは以下の記事で解説しています。
クレー射撃場の費用(一回分)「約2,000円」
クレー射撃場は利用料の他に、クレー代が1ラウンド毎に必要になります。
クレー代(25枚/1R) | 800円〜1,200円程度 |
射撃場利用料 | 500円〜 |
クレー射撃の装備品費用「約22,000円」
ここで紹介しているのは最低限の装備のみです。
イヤーマフ(耳を保護するもの) | 2,000円〜 |
ベスト | 20,000円前後 |
この他にもシューティンググラス、手入れ道具などオススメのアイテムが数多くあります。以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
今回はクレー射撃にかかる費用について紹介させていただきました。全体でかかる金額は最低「17万円」。中古銃の料金を考えると「20万円」を用意してから始めることがオススメです。
より安く始めたい方は、旭川にある「シューティングサプライ」へご相談ください。中古銃を取り扱っており、スタッフも銃を所持、猟やクレー射撃を行っているメンバーですので実際に使う物や安く代用できるものなど、あなたのご要望に沿った物をご提案できます。
また、初心者が始めやすいセットもお答えできますので、「クレー射撃に興味があるけど、何をして良いかわからない」という方もぜひご相談いただければ幸いです!
クレー射撃は一生の趣味にできるスポーツです。手続きは大変ですが、その大変さを超える楽しさがある競技なので、ぜひ一緒に楽しみましょう!
クレー射撃を始めるためのステップは以下の記事で解説しています。クレー射撃を始める時の参考にしてください。
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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