皆様こんにちは!
シューティングサプライ わたなべです。
昨今、各種サボットスラッグの入荷が著しく落ち込んでいます。
かれこれ半年以上、当社にも入荷がありません。
サボットスラッグに代わり、以前からラインナップのありました「Dupo」がかろうじてあります。
現在では「Dupo」をメインに使用されている方も少なくはないと思います。
最近、Dupoに関する質問お問合わせがありましたので、今回Q&A方式にして「Dupo」スラッグ弾とは
なんぞや?に回答します!
後半で「モノリット」装弾についても少しですが触れています。
実射テストの結果もリポートしてます!
Dupoスラッグ弾に関するQ&A
Q1・Dupoはサボットスラッグなの?スラッグなの?
A・薬莢に入っている弾頭の状態や、サボットのないところから、スラッグ弾といえます。
→メーカーさんでは「非鉛ハイブリッドサボット装弾」と呼んでいるようですね(^^;
Q2・ハーフライフル銃に使用したいんだけど、使えるの?
A・Dupoはライフリングの有無を問いませんので、ハーフライフル銃でもOKです。
Q3・平筒銃身なのだが、先端に絞りがあるのだけれど使えるの?
A・フル絞りも含め、絞りの有無も問いません。
※フル以上にきつい絞り(エクストラフル)は不可です。
Q4・弾頭の素材は銅?鉛?
A・軟鉄(ソフトスチール)です。鉛規制の地域でもOKです。
Q5・番径や種類はあるの?
A・12番、20番、410番のラインナップがあり、12番と20番で3インチと2.75インチ装弾があります。410番は2-1/2”(2.5インチ)装弾のみです。
Q6・一般的なサボットスラッグとどう違うの?
A・サボットスラッグは弾頭の表面にサボットと呼ばれるカプセル状のプラスチックが覆われていますが、Dupo含めスラッグ弾はいわゆる「サボット」が存在しない為、弾頭のみが発射される構造となってます。
Q7・サボットスラッグでサイトを合わせてあるが、Dupoもそのままで大丈夫?
A・どんな装弾でも、変更した場合はサイトの合わせなおしが必要です。どのくらい変化(ズレ)するかは銃との相性にもよりますのでまずは射撃場で実際に射撃して確認、ズレている場合はサイト調整する。といった作業は必ず必要です。
Q8・最大到達距離・射程距離は一般的なサボットスラッグと一緒?
A・Dupoにスペックが書かれていませんので見た目でのお話ですが、弾頭が輪切りした形状になってますので空気抵抗的に一般的なサボットスラッグと比べ不利に感じます。最大到達距離は安全性を考えサボットスラッグと同様。とお考えして使用していただければ安全です。射程距離は概ね100Mまでかと推測します。
※筆者の個人的考えですので、参考でお願いします。
Q9・よく、横転する。って聞くけどどうなんだろう?
A・Dupoやそれ以外のスラッグにも言えることですが、銃との相性が大きく関わってきます。ご自身の銃で実射していみないことには明確な答えは難しいです。
Q10・スラッグなので、銃身内に弾頭が擦れた汚れが付着するはずだが、特殊な掃除方法が必要?
A・Dupoの弾頭は弾頭の周りにプラスチックのベルトが巻かれております。銃身内通過時は弾頭ではなくプラスチックベルトが銃腔内と接触しますので発砲後のメンテナンスはサボットスラッグと同様でOKです。
Q11・3インチ装弾と2.75インチ装弾、どちらを使ったらよいかわからない…
A・まずはご自身の銃が3インチも発射できる銃かを確認ください。ほとんどは銃身に薬室長が記載されています。「3”or2.75”」と記載の場合はどちらでもOK、「2.75”only」の場合は2.75インチ装弾のみとなります。記載がない場合は2.75インチを使用してください。命中精度等の関係についてはQ9と同様、実射してみないことにはわかりません。
Q12・ちらっと見える弾が見た目で、反動がキツそう…。サボットもきついがDupoは?
A・感じ方は人それぞれですので正確な回答は難しいですが、筆者が撃った感想としましては一般的なサボットスラッグよりも反動がマイルドな傾向です。撃ちやすい装弾かなと思います。
Q13・Dupo以外に「モノリット」といった似たような装弾があるが、あちらは?
A・Dupoと同じメーカーより発売されてます「モノリット」という名前の装弾です。Dupoは対象物に当ると弾頭が開き破壊エネルギーとして作用しますが、モノリットは見た目の形状から弾頭が開く形状にはなってません。筆者も実際に使用したことが無い為具体的なお話ができませんが、Dupoよりも半矢になる可能性は大きそうです。ただ、対象物までに障害物(草や枝等)があった場合の弾の逸れ(弾道の変化)にはDupoよりも強そうな印象があります。Dupoよりもモノリットの方がリーズナブルですので、止め差しや練習射撃に用いてみるのも良いかもしれません。
実射テストしてみました
Dupoは何度か射撃したことあるのですが、モノリットは一度も射撃したことがなかったので、精度テストを兼ねて実際に撃ってみました。
使用したものや条件は下記のとおりです。
・使用銃 20番2.75”薬室、ボルト式スムースボアショットガン(ライフリングなし)、シリンダーチョーク
・射撃距離 100M
・使用実包 MONOLIT×5発 (的紙内にDupoも4発発射してます)
・ベンチレスト射撃、フロント・リヤ共に委託
・気温約25℃ 風なし 小雨
・射手 渡辺裕太
まず、的紙全体の写真です。
〇はDupoを発射した弾痕です。◎はモノリットを5発発射した弾痕です。
10点圏直径が4.7cm、9点圏直径が10cm、1点圏の外径が50cmの標的紙です。
残念ながらDupoは左右で散ってしまう結果でしたが、ライフリングありの場合はもう少し良い結果が期待できると思います。
写真はないですが、Dupoの50M射撃結果は全弾弾痕が重なるほどの精度が出てました!
上記の的紙の拡大写真です。
大きさ比較に10円玉を一緒に撮影しました。
ライフリングのないスムース銃身でモノリットで100Mでこれだけまとまりました。
正直、撃った本人が一番驚いています!
今回使用した銃とのマッチングが非常に優れた結果で、全てにおいてこのような結果になるという保証ではございませんが、Dupoよりもモノリットが精度が勝る結果となりました。
以上、良くある質問をQ&A方式にまとめてみました。
在庫状況は日に日に変化しますので、ホームページの新着情報にて逐一更新します。
Shooting Supply わたなべ
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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