「北海道で狩猟免許を取りたいけれど、手続きが多くて何から始めればいいかわからない!」
これから狩猟免許を取ろうとする人が最初にぶつかる壁が、「手続きが複雑」なことです。
そこで今回は、自分たちでも狩猟をする銃砲店シューティングサプライが、北海道で狩猟免許を取る時の流れから必要書類、提出先までをわかりやすく解説します。
せっかく狩猟の世界に興味持ってくれたあなたに、ハンターになってもらうべく書いた記事ですので参考にしていただけると幸いです。
また、2023年(令和5年)から事前申請が必要となりました。先輩ハンターが知らない可能性が高い内容ですので、記事内で学んでいきましょう。
北海道で狩猟免許を取る流れ
- 指定期間内に事前申請を行う(定員を超えた場合は抽選)
- 狩猟免許申請書を提出する
- 狩猟免許予備講習会を受ける
- 試験会場で狩猟免許試験を受ける
- 合格後の手続き、その他の申請
一つひとつ調べるとかなり時間がかかるため、記事内に全てまとめました。まずは事前の申請方法を見ていきましょう。
北海道での狩猟免許の事前申請方法
ここでは、令和5年度から変更になった狩猟免許試験の申請方法について解説します。
大きく変わったのは、「事前申請」が必要になり、定員を超えた場合は抽選になる点です。事前申請の期間は、令和5年度だと以下の通り。
- 前期試験の事前申請受付期間:2023年5月10日〜5月24日
- 後期試験の事前申請受付期間:2023年10月10日〜2023年10月24日
どちらも試験の約2ヶ月前から受付を開始しています。抽選結果については、以下のページで公開されます。
申請方法は大きく2つあり、「電子申請」と「郵送による申請」があります。
電子申請
電子申請は手間が少なく、切手代などもかからないためパソコンが使える環境であればこちらがおすすめです。
事前申請の受付期間が近くなると、以下のページで入力フォームが公開されます。
郵送による申請
以下のページの「狩猟免許申請書等のダウンロード」という部分で申請書をダウンロード、記載し、印刷して郵送します。手書きでもパソコンでもOKです。
事前申請が通ると、ようやく狩猟免許試験の申請ができます。
狩猟免許申請を振興局に提出する
狩猟免許申請を振興局に提出する必要があります。以下の書類が必要なため事前に準備しておきましょう。
- 狩猟免許申請書
- 住民票・運転免許証など、北海道に住んでいる証明書
- 医師の診断書(第40条第2号から第4号に該当しない者であることを証する)
- 写真(縦3cm×横2.4cm) 1枚
- 返信用封筒+切手(普通郵便84円or速達郵便344円) 1通
提出先はお住まいの地域により異なります。以下のページでご自身の地域を調べてみてください。
狩猟免許申請を提出すると、試験まで勉強になります。ただ、その前に任意の狩猟免許予備講習があるのでそちらを紹介します。
狩猟免許予備講習に参加する
狩猟免許予備講習は任意での参加で、8,000円〜10,000円かかる講習になりますが、絶対に受講した方が良い講習の一つです。
講習会では以下の内容を教えてもらえます。
- 法令・鳥獣判別(知識試験の内容)
- 猟具の取り扱い(知識試験・技能試験の内容)
- 実技(技能試験の内容)
この中で特に大切なのは技能試験の予行ができることです。知識試験は自分だけでできますが、狩猟免許で落ちる人の多くは技能試験で失敗して落ちます。
銃の分解・結合や取り扱いは、知っているのとできるのは別物です。実際にやってみて、予行で失敗して、本番で注意しながら合格できるよう練習していくと、合格率アップに繋がります。
北海道の狩猟免許予備講習は、北海道猟友会主催で行われています。日程と開催場所は以下のページで公開されているので事前にご確認ください。
北海道の試験日・会場まとめ
北海道では、前期試験と後期試験に分かれています。初回は5,200円、再受験は3,900円かかります。それぞれ紹介しましょう。
前期試験(応募期間終了)
事前申請受付期間:2023年5月10日〜5月24日
後期試験
事前申請受付期間:2023年10月10日〜2023年10月24日
試験内容は知識試験、適性試験、技能試験の3つに分かれます。詳しい内容については以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
狩猟免許の取り方徹底ガイド!この記事で流れと試験概要が丸わかり!
その他狩猟に必要となる書類と提出先
ここでは、狩猟免許以外に狩猟をするために必要となる書類を解説します。
狩猟者登録を振興局に提出する
狩猟免許取得後は、狩猟者登録をする必要があります。北海道であれば、各振興局への提出が必要になります。お住まいの地域の振興局は以下のページで調べられるためご覧ください。
必要書類は以下の通り。
- 狩猟者登録申請書
- 狩猟事故に関わる損害賠償を払える証明(狩猟事故共済保険の書類、損害保険の書類など)
- 写真(縦3cm×横2.4cm) 2枚
- 狩猟者登録手数料(北海道収入印紙で)1,800円
- 狩猟税:16,500円前後
※狩猟税は区分により納税額が異なります。詳しくは以下のページをご覧ください。
銃の所持許可申請を警察に届け出る
銃の所持許可申請が必要になります。これは、狩猟免許取得後でなくても申請できるため、早めの段階で行う方がおすすめです。
銃の所持許可は事前に講習を受けたり、試験を受けたりと多くのステップがあります。一番最初のステップは「猟銃所持許可及び更新申請に伴う講習会(通称:初心者講習)」です。
開催場所と日程は以下のページにまとめられています。
その他のステップについては以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
北海道内の市町村からの補助金
北海道では、一部の市町村から狩猟免許や銃の所持許可のための補助金が出ています。例えば、過去には以下のような補助金がありました。
- 旭川市:25,000円の補助金
- 士別市:60,000円の補助金
- 厚別市:11,000円の補助金
- 倶知安町:対象となる経費の80%を補助
など
細部は以下の記事で解説していますので、金額負担を軽減したい方はご覧ください。旭川市の補助金を例に詳しく解説しています。
狩猟免許の補助金について解説!知らないと数万円単位で損をする耳寄りな情報を紹介
狩猟に関することでで悩んだら、シューティングサプライへご相談ください
狩猟免許取得後、実際に猟に行くと思わぬ悩みが出てきます。例えば、弾の種類はどれが良いのか、持ち運びのスリングの位置が思うように行かない、獲物にすぐ逃げられてしまうなど。
ほとんどの人が未経験かつ、インターネット上にも情報が少ない現状ですので、何かお困りのことがあれば旭川市のシューティングサプライの店頭でご相談ください。
私たちも実際に猟に出ておりますので、商品のこと以外のお悩みでも相談に乗ります。クレー射撃やハーフライフル&ライフル射撃も主催しておりますので、一緒に銃の世界を楽しみましょう!
営業時間 |
9:00〜18:00 |
定休日 |
日曜日 |
連絡先 | |
住所 |
〒070-8044 北海道旭川市忠和4条6丁目3−5 |
駐車場 |
あり(3台程度) |
まとめ
今回は北海道で狩猟免許を取る方法について解説しました。最後にポイントを振り返りましょう。
北海道で狩猟免許を取る流れ
- 指定期間内に事前申請を行う(定員を超えた場合は抽選)
- 狩猟免許申請書を提出する
- 狩猟免許予備講習会を受ける
- 試験会場で狩猟免許試験を受ける
- 合格後の手続き、その他の申請
【全体でかかる費用:約21万円】
種類 |
費用 |
狩猟免許関係 |
約2万円 |
銃の所持許可関係 |
約7万円 |
狩猟者登録 |
約2万円 |
銃・装弾 |
約10万円 |
合計 |
約21万円 |
※補助金無しでの計算です。細部は自治体により異なりますので目安としてご覧ください
これから狩猟を始めるあなたに、銃選びや服装選びについても説明させて欲しいです。以下の記事でそれぞれ解説していますので、ぜひご覧ください。
共に猟を楽しむハンター仲間として、歓迎します。
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