Zeiss ライフルスコープ のBDC機構、アプリの巻

2022、12追記です!

ブログ筆記時はサボットスラッグの装弾データが「フェデラル 銅弾 12番3インチ」のみでしたが、

下記のデータ新たに入ってました!

 

・フェデラル 銅弾 12番 2.75インチ(300gr 1900fps)

・フェデラル 鉛弾 12番 2.75インチ(438gr 1611fps)

・フェデラル 銅弾 20番 3インチ(275gr 1900fps)

・バーンズ 銅弾 12番 2.75インチ(438gr 1450fps)

・レミントン 銅弾 12番 2.75インチ(437gr 1430fps)

・レミントン 銅弾 20番 3インチ (250gr 1900fps)

 

上記の装弾を使用されている方は「ハンドロード」ではなく「ファクトリーロード」より

データが自動的に反映されます!

 

 

 

皆様こんにちは!

シューティングサプライ わたなべです。

 

 

北海道旭川市周辺は今年は雪が多いです。

昨年が異常なほど少なかったので、凄く多く感じますがこれが例年並みとなると

たった1年気を抜いただけでそう感じてしまう自分にちょっとがっかりします(笑)

 

他の地域も記録的大雪で交通や流通麻痺しているとニュースで観てます。

事前に天気予報を確認し、十分にお気をつけください。

 

 

 

今回は、以前ブログでご紹介した「Zeiss ハンティングスコープのご紹介」の第2弾です。

前回は取り使い製品のご紹介をしましたが、今回は取扱の豆知識や便利機能をご紹介します。

 

前回ブログはこちらより♪

「Zeiss ハンティングライフルスコープ のご紹介」

 

Zeissスコープを実際に搭載して射撃場で射撃した記事もございます。

「狩猟生活 Vol7 P26 静的射撃編」

※お近くの書店にてお求めください。

 

シューティングサプライ公式YouTubeチャンネル内でも、上記の取材風景の動画あります!

何種類か関連動画ありますので、是非ご視聴とチャンネル登録お願い致します(^^)/

Zeiss ライフルスコープの取扱豆知識

zeissライフルスコープを販売させていただきましたお客様よりお問合わせが多い内容を豆知識としてご紹介します。

なお、今回の装置はスコープの機種・オプションで、存在しないモデルもございます。

紹介した装置のないモデルは通常のスコープと同様の操作方法となります。

 

BDC機構

BDC(Bullet Drop Compensation・弾道降下補正)という機構をご紹介します。

ある距離でサイトインし、その距離よりも遠いところを撃つ場合にクリックやホールドオーバーで簡単に

ドロップ量を補正できる機構です。

※下記で紹介します「Zeiss ハンティングアプリ」のダウンロードと同時使用が条件となります。

 

まずはこのBDC機構がついたモデルでのサイト合わせの方法です。

「ゼロストップ機構」と呼ばれる、UP方向には回転するがDOWN方向には一定の場所で回らなくなる機構がありますので、これを正確に行わないと上手くBDCを生かせませんし、サイト合わせもしっかりできないことがございます。

説明書が同封されてますが、さらに同封されてます工具が必要になりますので射撃場に

いく際は忘れずに!

 

 

「BDC機構装着スコープのサイト合わせ方法」

※銃への装着やボアサイトは割愛し、完了しているものとします。

※写真はV4 6-24×50㎜スコープです。機種によって多少に違いがございます。

※エレベーション(上下)の調整操作方法です。ヴィンデージ(左右)は一般的なスコープと一緒ですので今回は割愛します。

 

①スコープの箱に同封されている工具で、エレベーション(上下)調整ダイヤルのノブを外す。

頭の中心にネジ1個で固定してるタイプや、側面にネジ2個で固定してるタイプがあります。

ネジを緩め(完全にネジを外す必要はありません)、ノブを外してしまいます。

②ノブの中の黒い部品を工具で外す。

さらに黒い部品に同じ工具で外せるネジが2か所ありますので、ネジを緩めてこの部品も取っちゃいます。

外すと、金色の頭が露出した状態になります。

③この状態で任意の距離でサイト合わせをします。

金色の頭に凹がありますので1円玉等で回して調整、サイトを合わせます。

④、②で外した黒いノブを取り付ける。

サイト調整が終わったら、サイドフォーカスノブ側から見てスコープ側の突起が左側、ノブ側の突起が右側に来るように突起同士ぶつかる状態で工具でネジを締め黒いノブを固定します。

これを行うことによって、DOWN方向に回らないようになります。

⑤、①で外したノブを取り付け、完了。

ノブをかぶせて、スコープ側の白い縦線とノブ側の「0」を合わせてネジ締めます。

こちらでBDC機構付きのサイト合わせは完了です。

 

Zeiss ハンティングアプリ

次はBDC機構のキモとなる「Zeiss ハンティングアプリ」のご紹介です。

BDC機構付きのスコープを搭載・サイトインしてもこのアプリがないと宝の持ち腐れです(笑)

アプリにて使用しているスコープ機種・使用している弾(主に弾頭重量と弾速)を入力することによってドロップ量が瞬時に計算されます。

使用方法です。

 

「Zeiss ハンティングアプリの使用方法」

※今回はBDC機構を使う上での操作方法です。他にも使用できる項目がありますが今回は割愛します。

※アプリケージョンのダウンロードは各端末でやり方が異なる為、今回はアプリをダウンロード済みとします。

※使用する装弾(特にサボットスラッグ等)によってはアプリ内に登録されてないものもございます。

無い場合はその装弾の初速・弾頭重量・BC値をメーカーHP等より調べ、ハンド入力する必要がございます。

※画像はiPhone8でアプリを開いた画像です。機種によって若干の違いがある可能性ございます。

※今回はV4 4-16×44㎜を搭載して、12Gaのフェデラル銅弾既成装弾3インチを使用している。と仮定してデータ入力します。

 

①ハンティングアプリを立ち上げる。

電波のある所での使用が前提となりますので、入山するとほとんど圏外が考えられます。

その際は下記で作成したご自身のデータをスクリーンショット等で記憶しておくことをお勧めします。

電波環境によっては立ち上がりに少々時間かかる時もあるので、お時間に余裕を持った方がいいです(笑)

 

②トップ画面より、左上の「三」みたいなのをタップする。

「Dash board」画面になりますので、赤丸の「三」みたいなものをタップします。

メニューがでまして、色々なツールが出てきます。

※ちなみに「三」みたいなやつ、ちゃんとした名前があるそうです。

なんと「ハンバーガーメニュー」と言うそうです!!おもしろいですね(*^-^*)

もっぱら使用するのは「Ballisteics」のみとなります。

 

③ツールボックス内の「Ballisteics」をタップし、名前とご自身のスコープの情報を入力する。

まず、「Name」にて名前を入れてください。

未記入だと、「名前を入れてください!」とやり直しを食らいます(笑)

スコープの情報はさほど難しくはないかと思います。

モデル名選択、スコープの対物レンズ中心と銃身中心の高さを測定、サイトイン距離を入力、レティクルを選択です。

V4 4-16×44㎜、サイトハイトを5cm、サイトイン距離を100m、レティクルはZBR-2 を選択してます。

 

 

 

④次に装弾の情報を入力する。

上記の通り、今回は12Gaのフェデラル銅弾既成実包、3インチ装弾で入力します。

「ファクトリーロード」にチェックを入れ、「ブランド」をFederal、「キャリバー」を12/76選択すると自動的に弾頭の情報、重量、弾速、BC値が入力されます。

※使用する装弾(特にサボットスラッグ等)によってはアプリ内に登録されてないものもございます。

無い場合はその装弾の初速・弾頭重量・BC値をメーカーHP等より調べ、ハンド入力する必要がございます。

2021/1現在、フェデラルの12Ga銅弾3インチサボットスラッグのみデータがありました。

後は下にスクロールをして「Continue」をタップします。

 

⑤「Continue」タップ後、現在位置の気象情報が入力される。

気象情報は電波の通じる場所にて自動で反映されます。

細かい訂正があればハンドで調整可能です。終わったら「Save Profile」をタップします。

これにて③~④で入力した情報が記憶されます。

次回以降は①アプリ立ち上げ→②三みたいのタップ→③Ballisteicsタップにて入力情報が出てきます。

 

 

これにてアプリのデータ入力は完了です。

つぎに実際に弾道の計算状況を見てみましょう。

 

 

弾道の計算状況

①アプリ立ち上げ→②三みたいのタップ→③Ballisteicsタップにて入力情報がでます。

入力情報データをタップすると、現在位置の気象情報画面に移動しますので「Update Profile」

をタップする。

※画像では 気温0℃、気圧1015hpa、等とでてますね。

 

現在気象情報を反映した、弾道計算データが出てきます。

実際に使用するのは「Reticle」と「Table」モードがメインです。

 

 

「Reticle」モードでは搭載されているレティクルの絵が出てきます。

使用される倍率・射撃角度を選択できますので、使用状況に応じて合わせていただくと

絵に記載されてます中の距離数字が変化します。

※セカンドフォーカスプレーンタイプのスコープですので、倍率によって線間の距離が変化します。

専ら倍率は触らず、近いのも遠いのも一定の倍率で撃ってますよ、といった方はこちらのレティクルデータをスクリーンショット等して記憶いただくと、圏外の場合でもホールドオーバーショットの参考になります。

レティクルによっては、画像のように数字が出てこないタイプもございます。

その場合のレティクルを使用されている方は下記「Table」モードを使用します。

4倍では一番下の線でホールドオーバーすると644m、16倍に上げると321mになりますね!

 

 

「Table」モードでは2000mまでの弾道のドロップ量、威力、エネルギー、ドロップに対するクリック量が表で出てきます。

100mでゼロインした場合、前後25mずつのデータが瞬時に計算されますのでドロップ量やドロップに対するクリック量を事前にメモしておけば、BDCダイヤルでのクリック補正もすぐに行えます。

※計算する最大距離は2000mで固定されているようで、ハンド修正してもまた2000mに戻ってしまいます。

 何メートル刻みで計算するか、は最小で10mから可能になってます。

フェデラル12Gaの3”サボットスラッグで気温0℃で計算すると、150mで12.6cm、200mで39.3cmドロップする。となります。

右にスクロールでき、ドロップクリック数も出るのですが、画像に写ってないですね(^^;

ちなみに150mで12クリック、200Mで27クリック、300mで69クリックとでてました。

※注意※

エレベーションノブのダイヤルの刻みですが、4刻み毎になってます。

クリック数を記憶しておいて、クリックで距離を補正する際ドロップの少ない弾やクリック数が少なければさほど不便は感じませんが、上記のようなスラッグ銃ですと200mで27クリックをささっとやろうとした場合、ノブの目盛りを参考にするのが一番早いやり方だと思います。

ですが、ノブの数字が4刻み毎ですので目視で27クリックを確認が不可能な状態なのです。

いちいち1クリック数えながらやってると、終わったころには獲物がいなくなってると思います(*_*)

 

4刻み毎の目盛りで、スコープのスペックが1クリック1/4MOA(V4の場合)ですので、要は目盛り自体はMOAの刻みとなってます。

「Table」モードの際に各数値を変換できる機能があります。

下の写真をみてください。

「unit」というところで、現在はcmに網掛けがなってますが、これをMOAに網掛け変換します。(水色丸)

すると各数値がMOA表記になります。

クリック数は今回は無視して、Drop欄(赤丸)欄、150mの所は1.82MOAとなってますので、1.8MOA=約7クリックとパッと計算できますし(1クリック1/4MOAすなわち4クリックで1MOA)、ノブを見ながらのクリック補正もこれならすぐ可能になります。

この赤丸の数字を記憶しておくと非常に便利です!!

 

 

 

お好みの使いやすい方で記憶していただき、瞬時に補正ができる環境に整えておけばあとはゲームする獲物との距離さえ間違わなければ、当たりますね!

 

 

わかりやすいように解説したつもりですが、ご不明点あれば直接お電話でも対応致します。

なお、zeissスコープや光学機器はもちろん取り扱ってますので、ご注文お待ちしてます。

在庫状況によって納期が遅くなる可能性もございますので、気になるアイテムがあればお問合わせ

お待ちしてます!

 

ライフルでは装弾のデータが豊富でしたのでお困りすることはないと思いますが、サボットスラッグを使用されてる方はデータがなく困ってしまうと思います。

正確なデータではありませんが、近いデータを保存してますので、フェデラル12Ga以外のデータ提供も可能です。

(持っているデータはフェデラル20Ga、レミントン12・20Ga全て銅弾サボットスラッグ、のみです)

※なお、そのデータで実際に射撃しての正確性テストは未実施ですので、参考までにお願いいたします。

 

 

 

 

 

Shooting Supply わたなべ

 

 

 

 

狩猟のギモン、YouTubeでお答えします

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