鹿の求愛の鳴き声を真似することができる鹿笛。鹿笛を吹くと、なぜか鹿の動きが「ピタッ」っと止まるんです。鹿笛の用途は主に狩猟に使われ、「コール猟」とも呼ばれています。
「なぜ鹿笛を吹くと鹿の動きが止まるのでしょうか?」
気になりますよね!そこで今回は鹿笛を吹くと鹿の動きが止まる理由や、実際に鹿笛を使って狩猟をしている動画もご用意したので、最後まで読んでみてくださいね!
そもそも鹿笛とは?
鹿笛とは、オス鹿が求愛の時に出す鳴き声を真似するために作られた笛で、主に鹿の狩猟などに使われています。Amazonなどでも購入することができ、3,000円〜5,000円程度のものが多いです。普通の笛とは違い、ただ吹けば鳴るわけではなく、鹿の鳴き声に近づけるためには練習が必要です。
なぜ鹿笛に反応するのか?
鹿が鹿笛に反応する理由を説明するには、まず鹿の繁殖期の生態を知っておくとわかりやすいので、まずは繁殖期の生態について簡単に説明していきます。
繁殖期(10〜11月)のオス鹿は数頭のメスを囲い込む習性を持っています。
このメスを囲い込んだ状態のオスが、縄張りで、メスを呼ぶ他のオスの求愛の声を聞くと、「邪魔鹿を排除せねば!」と声のする方に寄ってきます。つまり鹿笛に反応する理由は「オスの排除」だったんですね!
この習性を使っておびき寄せる道具が「鹿笛」であり、射止めるのが「コール猟」と言われています。
オス鹿の求愛の鳴き声
では、オス鹿の鳴き声とはどういったものでしょうか?
イヌの遠吠えの様な鳴き声が、次第に高くなってしばらく続き、最後に急に低くなります。
鹿笛の音
オス鹿の求愛の鳴き声と鹿笛の音を比較するために、実際の鹿笛の音も聞いてみましょう。確かに若干違いはあれど、比べないとわからないレベルなので、鹿が聞き分けられないのもわかります。
鹿笛を使った実際の狩猟シーン(閲覧注意)
最後に、鹿笛を使ったコール猟を観てみましょう。オス鹿のケンカ中に鹿笛を鳴らすと「ピタッ」っと止まり、その瞬間を1発ヘッドショットしています!もう1匹は銃声に驚き逃げようと走り出しますが、ここでも鹿笛の威力が発揮されます。逃げる鹿に鹿笛を鳴らすと、「ピタッ」と動きが止まり、その瞬間またしてもヘッドショット!
確かに動きが止まっているという状況ではありますが、約300mほど先にいる鹿を続けて2回ヘッドショットするのには相当な技術が必要であり、鹿笛とハンター両方の実力が垣間見える動画です!
使用銃:レミントンM700ベースのカスタムライフル 300winmag
おわりに
今回は「鹿笛」について鹿の生態や動画と共に解説してきました。鹿笛は、雄鹿の求愛に出す鳴き声を真似した道具だったんですね!狩猟の世界は奥が深い!
狩猟のギモン、YouTubeでお答えします
シューティングサプライでは、YouTubeチャンネルも運用しています。
「鹿を仕留める時のコツはある?」
「銃の値段が違うと何が違うの?」
「そもそも銃砲店の店内ってどんな感じなの?」
上記のような、実際のお客様から寄せられた質問に対し、動画でお答えしています。他のチャンネルには中々ない、現場のギモンも解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
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